カメラと写真

2023年10月 8日 (日)

ニコン D40X 回顧

 気づいたら1年近く更新していなかった。ニフティから通知が来るまで、最近更新したかな、くらいの気持ちしかなかった。50を過ぎると日々が加速度的に早く過ぎていく。

 先日、ふと昔使っていたカメラはどんな写りをしていたのだろう、と気になって昔の写真データを見直していた。今、メインで使っているのはニコンのZ7とOM SYSTEMSのOM-1なのだが、どちらも過不足ない写りであって、何の不満もない。しかし、手持ちのカメラの種類が増えてしまい、収拾がつかなくなってきた。ニコンFマウント、Zマウント、フジのXマウント、MFTの4つの種類があって、現状、ZマウントとMFTの2種類で十分満足しているのだが、Fマウントに関しては何せ中学校2年生の時から使っているので、手元にも実家にもそれこそ多くのレンズ資産がある上に、先年亡くなった父の形見のカメラが全てFマウントなので、それを放り出すのには躊躇する。Xマウントも整理しようかとふと思ったりもするのだが、フジのカメラは写りが良い上に、レンズも良い。ニコンやMFTはどうも仕事の臭いがするのだが、富士フイルムのカメラには趣味の臭いがあって、どうにも捨てがたい。それで同じようなレンズをそれぞれ購入してしまい、都合、同じ焦点域をカバーするレンズが4種類になってしまうのだ。ミニマムのシステムにしてしまいたいのが本音なのだが、それに踏み切れないでいる。つくづく貧乏性である。

 元の話に戻るが、昔の写真はデータとして保存しているのだが、遡ると1998年からデジタルカメラを使っていたみたいだ。初めて買ったデジカメはソニーのDSC-S75だったと記憶しているが、それはすぐに手放してしまった記憶がある。確か、コニカのKD-310Zを買ってそれを気に入り、KD-510Zにランクアップさせて、それをずっと使い続けていた記憶がある。KD-510Zで撮った写真が大量に出てきた。500万画素程度のカメラで、バッテリーはすぐに切れてしまうし、今のスマホのような写りなのだが、結構よく写るカメラで、気に入って10年ほど使っていたのだ。これは使えるかどうかわからないが、今でも机の中に仕舞い込んである。

 2007年頃の写真を見ていると、ニコンのD40Xで写した写真がぞろぞろと出てきた。1年後にはD60になっていたから、多分1年ほどだけ使っていたのだろうと思う。Wズームキットの棚ズレ品をキタムラで買った記憶はあるが、どうもすぐに手放してしまったらしい。1000万画素ほどのCCDを使った入門機で、小さくて良かったから、D3300までは歴代の入門機はいつも買い替えていた覚えがある。そのD40Xで撮った写真がいいのである。何がいいか、と言われたら、その油絵のような発色である。解像感もあまりなく、写真らしい感じもなく、とにかくリアルな絵のような感じで、印象的だった。こんな発色をするカメラはこれ以降、出てきていない。D60で撮影したものは、そんなにこってりとした発色ではなく、D40Xで撮影したものとは明らかに違う。

 今のスマホで撮った写真もそうだが、ニコンのD70やコニカのKD-510Zは、明らかにデジタル臭かった。いかにも「作り物」のように世界を写していた。それが画素数が多くなって精細な写真を写せるようになった。それを感じたのはニコンのD90がメインカメラになった頃だった。ハッセルで撮って六切にファインプリントした写真より、D90で撮影して画像処理して、エプソンの顔料インクのプリンターでA4に印刷した写真の方が高精細でかつ美しかったのだ。それを見て、今から10年くらい前から、銀塩で写真を撮ることがほとんどなくなってしまった。

 しかし、フィルムの感触というのは体が覚えている。あまりにリアルすぎると、それが写真ではないような気がする。それで、記憶のフィルムを探り出して画像処理していくのだが、なかなか難しく、モノクロはずっと暗室をしていたから何となくできるものの、カラーではそれは難しい。カメラ店にリバーサルフィルムを出してスリーブ仕上げにしてもらい、家に帰るとそれをライトボックスの上に拡げてピークのルーペで子細に眺める。露出がうまくいった時の感動、ひどい露出になってしまった時の情けなさ、そんなものが入り交じりながらライトボックスの上のフィルムを見る。コダクロームが好きだったが、それがなくなり、発色が近いと思いながらいつもコニカのSINBIを使っていたが、ニコンD40Xは私の記憶の中にあるコダクローム、あるいはSINBIのような発色なのだった。もちろん、D40Xは1000万画素もあるから、フィルムのその頃よりもずっと解像度もある。

 ニコンD40Xはもう15年ほども前のカメラだから、1万円ほどで売られているのだろう、と思う。程度の良いものを1台、買ってもいいかなと思い始める。こうやって、またカメラが増えていくのだ。

20231008

Nikon D40X w/AF-S 18-55mm F3.5-5.6 GII

2022年5月 1日 (日)

パナソニック ベロスター ミニを買った

 連休が始まったのだが、金、土、日と3日間とも仕事で、おまけに先週の土日も仕事だったから、何だかひどく損をした気持ちになる。

 3月の終わりに電動自転車を買った。桜の咲く時期にカメラを提げて桜の写真を撮って回りたいと思ったからだった。車で出掛けると、駐車する場所がなくて、いつも写真を撮らずにまあいいかと過ぎてしまう。毎年、釣りの帰りに桜が満開の場所があって、そこの写真を撮りたいと思っていたのだが、車を置くスペースがない。家から15キロほどの場所だから、自転車なら撮りに行けるだろうと思ったのだった。

 今まではあさひ自転車で買ったプレシジョン・スポーツというクロスバイクに乗っていた。ところが、50歳手前になると辛いのだ。特に坂道と向かい風が辛い。3月の初旬にその自転車で少し走ってみたのだが、帰りが向かい風だったため、ひどく疲れてしまった。それに、700cのクロスバイクは小回りが利かず、狭い路地に入ったりするとちょっと困る。それで、ミニベロの電動自転車を探したら、パナソニックとヤマハから出ていたので、どちらにしようかと悩んだが、最も安価なパナソニックのベロスター ミニにしたのだった。ネットで購入して、近所の店で受け取った。そうするとかなりのポイントがつくので、何だか得をしたような気になる。最近、直接店で買えるものもあまり買わず、大きなものや野菜の苗みたいなもの以外はネットで注文することが多いが、そうすると少しでもポイントがついて次に使える。多分、通販会社の策略に嵌まっているのだろうが、得なことは確かだろうと思う。

 電動自転車は家族のものが1台あるのだが、いわゆるママチャリで、乗ったことはない。自転車屋で取り扱い方の簡単な説明を受けて、自転車屋の駐車場から乗り始めた。軽いのだ。7速あるのだが、最も速いギアにしてもすいすい漕げるし、もっと速いギアがあってもいいのにと思う。あまりスピードは出ないが、とても快適だ。

 家に帰ってアマゾンで買った前籠とペダルを付けた。後輪の変速ギアも交換したいと思うが、交換時期になったらでいいかなと思ってそれは注文しなかった。家の電動自転車もパナソニックのものなのだが、バッテリーが2回りほど大きい。

 3月の終わりと4月の初めにその自転車で50キロほど走ってみた。時々、平地が続くような場所では長距離モードにしながら走ったが、ちょうどバッテリーが10%程度になるくらいだった。カメラを首から提げて走るが、小回りが利いていい。そこに行くまで結構時間がかかると思っているような場所が、自転車で走っても大して時間的に違わないということがわかった。車ではどうしても渋滞とか、右折車両待ちとかがあるのだが、自転車ではそれがないのが大きいのだろう。それに、車では決して通らないような細い近道を通ることができる。

 カメラはパナソニックのDMC-G8に14-140mmF3.5-5.6を付けていった。最近気に入って使っている組み合わせだ。G8はG7と外観はほとんど同じだが、全く違うカメラだと言って良いと思う。感触が段違いにいい。G7はそのあまりにちゃちな感じに嫌気が差して手放してしまったが、G8はマグネシウム合金のボディになり、シャッター音も非常に静かになり、手ぶれ補正も強化され、と文句なしに良いカメラになっている。1600万画素くらいのセンサーなのだが、ローパスレスで解像度も良い。それに、E-M1 markIIを使った限りでは、1600万画素もマイクロ・フォーサーズで最新の2000万画素も大して違わないような気もする。ただ、どうもピントが合わない時があって困った。シャッターボタンを半押ししてもAFが作動しないのだ。バッテリーを入れ直したら作動するので、カメラの故障なのかなと思いながらだましだまし写真を撮り続けた。このレンズも高倍率ズームなのによく写る。パナソニックは廉価版のレンズがとても優秀だと感じる。これはオリンパスと違う所だ。オリンパスはどうしてもPROレンズを使うとその描写の良さに後戻りができなくなる。ただ、APS-Cよりは小さくまとめることはできるが、それでも廉価版のレンズを付けた時みたいにコンパクトにまとめることはできない。

 このレンズは家に帰ってから他のカメラで作動を試したら、他のカメラでも同じようにAFが作動しないことがあった。レンズの故障なのだとわかったので、パナソニックに修理に出した。

 やはり写真を撮影することと自転車とは、とても相性が良い。連休中も1日は、自転車でどこかに出掛けたいと思う。

20220501

Panasonic Lumix DMC-G8 w/Lumix G Vario 14-140mm F3.5-5.6

2021年10月30日 (土)

カメラを売るかどうか

 ここ1ヶ月ほど、仕事でしんどいことがあって、夜もなかなかよく眠れないことが多い。今日は、7時に仕事場に行くことにしていたのだが、目覚ましをかけるのを忘れていて、目を覚ますと7時だった。焦りながら着替えと洗面だけ済ませ、仕事場に行った。それだけで、ひどく疲れた気がした。

 15年ほど前に同じような状況になって、その時は運動をすれば良いと言われ、運動をよくしていた。確かに運動をすると疲れてしまって寝付きは良くなった。だから、仕事場に出来るだけ歩いて行くようにしている。かなり遅い時間に仕事が終わることがあったり、荷物があったりする時は車で行くこともあるのだが、晴れた日は歩いて行く。歩いて行く時には必ずカメラを提げる。最近、通勤路の途中に大きな看板が付いた。「不審者を見かけたらすぐ警察に」と書いてある。早朝、写真をぽつぽつと撮りながら歩く中年の男は不審者なのかもしれない、とその看板を見る度に思う。

 今、防湿庫の中はカメラがたくさん置かれている。ニコンのデジタルカメラだけでも、D3300、D5200、D5300、D5500、D7200、D500、D610、D800、D850とこれだけある。主に使っているのはD5300とD850で、D7200を時々持ち出すくらいだ。D500とD5500は父の遺品である。手放そうかと思って買い取り価格を検索してみたが、本当にタダみたいな値段でしか買い取りにはならない。それなら置いといて、欲しい人がいればあげればいい、くらいに思ってしまう。後はパナソニックが3台、富士フイルムが5台、オリンパスが4台という具合だ。OM-D E-M1に至っては、ブラックが1台とシルバーが2台の合計3台もある。どれも2万円強の値段で出ているのを見つけて、安いと思って衝動的に買ってしまったもので、買ったのはいいが、結局ブラックの1台ばかり使っていて、やたらとそれだけ使用感がある。カメラが増えれば当然のようにレンズも増えてしまい、昔から持っている物も含めたら200リットルほどの防湿庫はほとんど満杯の状態だ。高価なカメラがあるかと言えばそうでもなく、せいぜいD850が高価なくらいで、レンズも高くても5万円ほどのものばかりで、いつも使うレンズは1万円ほどのものが多い。ガラクタばかり、とも思えるが、それで撮った写真と、高価なレンズで撮った写真と比べてみても、顕著な差がない。貧乏性だから、壊れてもいい、くらいの気持ちで気軽に持ち出せるカメラの方がいいような気がする。

 それで、いきおい、通勤の時に提げていくカメラも安いカメラになることが多い。一番多いのはパナソニックのDMC-GM1で、これはAFも速いし、画質もそこそこだ。とにかく小さいのが素晴らしい。GM5も持っているが、GM1の方がどうも使い勝手がいいような気がする。GM5のファインダーはおまけみたいなもので、見えがあまり良くないのだ。強い光の下で、背面の液晶が見えない時は使うが、それ以外の状況ではGM1で十分な気がする。後は今年の正月にアマゾンの初売りで買った富士フイルムのX-A5だ。これには15-45mmの電動ズームが付いているが、まあまあ小さい上に、とてもよく写る。また、昔のX-A1やX-A2とは違い、カメラがアルミ外装となって質感もなかなかいい。写りは富士のカメラだけあって、jpegでは他社のものよりもずっと美しい。

 しかし、これだけのカメラが必要かと言われれば必要ないのは明白だ。いっそのこと、DXフォーマットのニコンカメラとレンズを全て処分して、Z5あたりを買った方が良いのではないかとも考えたのだが、D500とD5500は父の遺品だから、それらは手元に置いておきたい。D500とD5500とを残して後は処分しようかとも思ったが、全部処分しても多分、Z5とレンズ1本を購入する金額には届かない。それなら置いておいた方がいい。そんな考えが頭の中をぐるぐる回る。スナップにはファインダーを覗く一眼レフよりも背面液晶を使うミラーレスの方がテンポ良く撮影できる。風景をじっくり撮影する時はファインダーを覗きたいが、その時はD850を使えば大抵の場合、満足出来る。今、DXフォーマットのカメラを使う理由が、富士のカメラを使っていることもあって、実は、あまり見あたらないのだ。

 精神的にあまり状態も良くないし、不要だと思う物は一気に売り払ってもいいような気もしている。ほんとうにどうしようか、少し悩んでいる。

20211030

Fujifilm X-A5 w/Fujinon XC 15-45mm F3.5-5.6 PZ

2021年9月20日 (月)

プリンターが壊れた

 写真用のプリンターは、ずっとエプソンの顔料のものを使っている。A3ノビまでのプリントが必要になることが多いので、前の機種は4000PXだった。4000PXには社外品でモノクロ専用インクというのが売られていて、カラーインクをモノクロインクに置き換えるという面白いものだった。4000PXも壊れるまで使ったが、その後、エプソンのPX-5Vをずっと使ってきた。買ったのは10年ほど前、発売当時だったと思う。インクがヘッドから漏れ出して写真にインクが垂れるという現象がPX-5Vにはよく起こっていたらしいが、私のものも同じようにその症状が現れて、ヘッドを交換したりもした。結構な修理費用がかかったのを覚えている。

 先日、2ヶ月ぶりにモノクロプリントをしようと思い、プリント作業をしたのだが、どうも色調がおかしい。純黒調で印刷している筈なのに、どうも温黒調のようなプリントになってしまうのだ。シアン系の色が出ていないのかも、と思ってノズルチェックをしてみると、シアンが全く出ていない。前回プリントした時、その終了間際にシアンを交換したことを思い出した。ただ、新品のカートリッジに交換してその後ノズルが詰まったかどうかなってしまったのだろう。ヘッドクリーニングを何回かしたら、マダラではあるが、シアンが出るようになった。それでプリントしてみると、写真に筋が入った。まだヘッドクリーニングをしてみるが、今度はまたシアンが出なくなった。これはもう故障だな、と思って前回と同じようにピックアップ修理をエプソンのサイトから申し込もうとすると、なんと、修理完了品という表示が書かれていた。10年前に10万円ほどもしたプリンターの修理がもうできないのである。どうも昨年くらいに修理受付が終了したみたいで、もう修理不可能だということだ。こうなったら捨てるしかない。A3ノビの顔料インクジェットプリンターはあまり機種もなく、その画質は満足して使っていたので、せめて製造中止から10年は部品を保有して保守をしてもらいたいと思った。インクがヘッドから漏れ出すという妙な不具合があったことも思い出して、こんな保守をするくらいなら、もうエプソンは買うまいと思った。

 それで、PX-5Vは処分して新しいプリンターを買うことにした。綺麗なモノクロプリントができることが一番なので、いつも使っているアート紙、PCM竹尾の波光と相性がいい顔料プリンターを探すが、そんなA3ノビのモノクロプリントがきちんと出来るプリンターを作っているのは、キヤノンとエプソンしかないのである。それで、キヤノンのPRO-G1を買おうと思って、あちこちその評価やレビューを見て回ったのだが、モノクロプリントはエプソンのPX-1Vの方がいいという記事があったり、PRO-G1はよく使う状況でないと故障の原因になるという記事があったりとキヤノンを購入する意思が揺らぎ始めた。それでもインクはキヤノンの方が安いし、プリンター本体もキヤノンの方が安価なので、多少困ることがあってもちゃんと修理してくれるならいいかなと思いながら通販サイトでキヤノンのPRO-G1を探してみるが、割引率が大きい店のものは、どこもメーカー取り寄せとなっていて、納期がわからない。急ぎのプリントだったので、これには困った。エプソンのPX-1Vを探すと、キヤノンよりも1万円ほど高かったが、即納のところもたくさんあって、仕方なしにPX-1Vを購入することにしたのだった。結局エプソンにしなければならないのか、と思ったが仕方がない。

 PX-1Vはすぐに届いた。箱がPX-5Vよりも二回りほども小さい。コンパクト化したということだったので開けて見てみたら、確かに小さくなっていた。インクタンクはとても大きい。PX-5Vの倍ほどの大きさがある。10色セットのインクを1つ別途購入していたのだが、PX-5Vのセットよりも色が多いのに安価になっているのは良い点だと思った。セットアップをしてから、A3ノビにモノクロプリントをしてみる。マットブラックとフォトブラックの切り替えをPX-5Vではしなければならず、それに結構時間がかかっていたが、PX-1Vではそれが解消されているようで、切り替えの動作は必要がなかった。プリントの結果は言い方は悪いが、PX-5Vと大して変わったというような様子もない。というよりも、PX-5Vのモノクロプリントが昔、暗室で手間と時間と費用とをかけて焼いたファインプリントのような仕上がりだったので、PX-5Vと同じような仕上がりであるというのは安心感はあった。画像処理ソフトでの画像のコントロールの仕方も変わらずにできるだろう。

 カラーはまだプリントをしたわけではないのだが、ディープブルーというインクが追加されていて、青の発色が良くなったということらしい。PX-5Vのカラーもうまくプリントできれば綺麗だなとは思っていたので、それ以上の色になっているのならば、それは好ましいと思った。

 しかし、このプリンターもインクとメンテナンスボックスの予備も含めたら、12万円弱の出費となってしまった。あと10年は使いたいとは思うが、エプソンは修理をちゃんと受け付けてくれるのだろうか、と少し不安を感じている。こんな、あまり売れないであろうモノクロプリントをちゃんとできるプリンターという貴重な存在をキヤノンとともに開発し続けてくれていることに感謝しつつ、もうけにはならないだろうが、これをきちんとメンテナンスしてくれたらありがたいと思うのだ。

20210920

Nikon Coolpix S9400

2021年8月22日 (日)

X-H1とXF16-80mmF4でスナップする

 今日は午前中、休みだったので写真を撮りに行くか釣りをしに行くか迷った。天気予報を見ると、朝3時の時点で波の高さが1.5mで風の強さが4~5mというところだったので、いつも行く突堤では波を被るかもしれないなと思って止めた。いつも釣りに行く場所の近くに写真を撮りに行くことにした。

 持って行くカメラはX-H1と決めていた。買ってから大して写真も撮っていないし、折角買ったのだから、と思ったのだった。先日、中古でXF16-85mm F4というレンズも入手していたのでこれだけでもいいかなと思ったが、一応望遠も、と思って防湿庫から久しぶりにXマウントの望遠レンズを取り出した。XC50-230mmという廉価版のズームで、ほとんど使ったことがない。バッテリーは一応予備を3個持って行くことにした。E-M1 IIを使って先日、写真を撮った時は半日撮影してもバッテリーはなくならなかったが、それでもバッテリーがないとデジカメはただ重いだけの荷物にしかならないので、バッテリーは余裕を見て多めに持っていくことにしたのだった。

 駅前の駐車場に車を停めて歩くことにした。大体、今日は6~7キロの道のりを歩くことになる。晴れているが、そこまで暑くはなく、とりあえず耐えられる暑さである。

 16-85mmを付けたX-H1は家で持ってみるとえらく大きく感じるが、実際に外に持ち出してみるとそんなに大きくは感じない。晴れていて明るいので、EVFばかり使う。背面液晶を見ながらの撮影はほとんどしなかった。これならD850を持ってきても良かったかもしれない、と思う。X-H1と同じく、D850も実際に持ち出してみるとそんなに大きくは感じない。

 X-H1はすっとシャッターが切れる。AFも速くてストレスがあまりない。普段はほとんどE-M1ばかりを使っているが、E-M1初代はAFが迷って合わないことがある。markIIになってそれはあまりなくなったが、いつも使うE-M1よりはAFが速い。X-H1の方がずっと新しいカメラなのだから当然だ。16-85mmという焦点距離も使いやすい。もう少し望遠が欲しいなと思うこともあったが、必要ならXC50-230を持ってきているのでそれと交換すればよい。海に流れ込む川沿いの道を歩きながら、久しぶりにスナップは楽しい、と思った。陽が高くなるに従ってだんだんと蒸し暑くなってきて、持ってきたタオルが汗で重くなっていく。

 首からX-H1を掛けて、時々写真を撮るのだが、1時間ほど撮影を進めたところで1本目のバッテリーが切れた。300枚ほど撮影しただろうか。多分、電源のON/OFFをまめにしないのと、背面の液晶のOFF時間を長めにしているのでバッテリーが切れたのだろう。バッテリーを新しいものに交換して撮影を進める。時々、AFのフォーカスポイントがずれている。背面のスティックでAF位置を変えるのだが、それが胸に当たるのだと思う。時々、ヒストグラムが表示されたり、画面の一部が拡大されたりもする。ファインダーを覗いて16mmなのにあまり写らないな、おかしいなと思ったら画面の一部が拡大表示になっていた。これも体にカメラのボタンが当たるのだろうと思う。富士のカメラは絞り環が付いていないレンズをカメラに装着して歩いているとカメラ背面のダイヤルが体に当たって勝手に絞りが切り替わることが多いのだが、X-H1もそうやって知らないうちに色々な機能が切り替わっている。それが何度もあってイライラした。富士とパナソニックのカメラはこれが多い。だからタッチパネルはOFFにしているのだが、それでも何かの拍子に機能が切り替わったりしているのだ。

 また約1時間後にバッテリーが切れた。NP-W126Sという新しいタイプのバッテリーを私は手持ちにあまり持っていないので、今度はNP-W126を入れた。問題なく使えるのだが、カメラの電源スイッチを入れる度にバッテリーが長持ちしないからNP-W126Sを使え、という内容の文字が画面に出てきて正直鬱陶しい。分かって使っているのだから、放っておいてほしいと思った。

 事実、それから40分ほどしてバッテリーが切れた。都合、3個のバッテリーを3時間ほどで使い切ったことになる。撮影枚数は700枚ほどだ。最後の1個のバッテリーを入れるが、これがなくなると終わりなので、撮影する時だけ電源を入れることにした。

 ミラーレスの嫌な所は、電源を入れるとその直後の画面が安定しないことだ。画面がまだらになったり、カクカクと動いたり、ひどいアンダーやオーバーの画像が表示されたりと様々だが、X-H1ではそれが結構ひどい。E-M1はすぐに安定するので、多分気になるのだろうと思う。

 4時間ほどかけて歩き回り、写真を結局800枚ほど撮影した。最後は雨がぽつぽつと降り出したので、慌ててカメラをバッグに仕舞い、駐車場に急いだのだった。

 帰ってパソコンで撮影した写真を見る。残念なことに、あまり感動がなかった。D850で撮影した写真を見た時には感動したし、E-M1に安い14-150mmを付けた写真を見ても感動することが結構多いのに、何だかD3300にAF-S16-85mmを付けて撮った写真と大して違わないのだ。ファインダーを覗きながらD3300で撮影した方がもしかしたら楽しく撮影ができたのかなとふと思う。D3300にAF-S16-85mmなら2つ合わせて3万円ほどだ。X-H1とXF16-80なら14万円ほどする。でも、それはきっと中古のD3300のコストパフォーマンスが良すぎるのだろう。

 それよりも気になったのは、ピント外れの写真が存外多かったことだ。800枚のうち、微妙にピントがずれている写真を含めると50枚ほどのピントが合っていなかった。一瞬ぶれを疑ったのだが、ぶれているのではなかった。こんなにピントの歩留まりが悪いのはおかしい。セットアップメニューで「フォーカス優先」にしているので、ピントが合わないとシャッターが切れない筈なのだ。背面のモニターは小さいし、強い光の場所で確認してもよく分からなかった。大体同じようなカットを数枚撮っているので、1枚外しても2枚はちゃんと合っている、という状態なので特に支障はなかったが、これはちょっと、と思った。

 結論として、X-H1は私にとってはあまり良いカメラではないということが分かった。高いカメラを無理して買って使わなくても、D3300やD5300があるし、それこそD850に良いレンズを付けてスナップすれば、パソコンで見た時に感動があるに違いない。

 X-H1とXF16-80mmは買ったばかりなので手放すのもどうかなと思うが、X-H1には単焦点レンズを付けてゆっくりと写真を撮るというのが本当はいいのかもしれない。むしろ、私がXシリーズを使っているのは、富士の単焦点レンズ各種を使いたかったからなのではないか。ズームを使うならE-M1 markIIとかD850を使えばいいだけの話だ。私にはきっと、AF16-80mmというズームが不要なのだ、と思った。

20210822

Fujifilm X-H1 w/Fujinon XF 16-80mm F4

2021年8月13日 (金)

記録メディア

 デジカメを使うようになって、フィルムの代わりに記録メディアを買うようになった。カメラに記録メディアを挿しっぱなしにして、何年間も抜かないという使い方をする人が結構いるようだが、私は何だかそれをすると写真の整理がつかないような気がして、一度撮影に行くと記録メディアは抜いてカードリーダーで読んでパソコンに保存する、ということをしている。ほとんどの手持ちのカメラはSDカードを使うが、D850のようにXQDカードやCFexpressカードを使うものもあるし、手持ちのD800はCFカードを使う。SDカードもUHS-IとUHS-IIとがあって、X-H1やOM-D E-M1 markIIはUHS-IIが使えるようになっている。

 最初に買ったデジカメはソニーのもので、機種名は忘れたが、メディアはメモリースティックだった。大容量の記録メディアはとても高価で、なかなか手が出ず、1GBのものですら買うことが躊躇された。D70を使うようになって、CFカードを何枚か購入したが、それも1GBのもので、1万円ほどしたと思う。その頃のデジタル一眼はほとんどがCFカードを使うものだった。今でも引き出しの中に1GBのCFカードが数枚眠っている。やがてSDカードを使う機種が登場した。多分、SDカードを初めて買ったのはニコンのD60を買った時だったと思う。D60は小さなカメラで、その次のD3000と共によく使っていたが、SDカードの4GBのものを初めて買って、これでしばらく大丈夫だと思った記憶がある。1枚1.5万円で、2枚買ったので結構な出費だった。その頃はまだフィルムも併用していたが、モノクロフィルムを100本単位で購入していたので、フィルムを買うことに比べたらSDカードとはなんてコストがかからなくていいのだろう、と思った記憶がある。

 それが今、D850では2つのカードスロットにいずれも128GBのCFexpressとUHS-IIが刺さっている。CFexpressカードはProGradeのものを使っているが、およそ2万円という値段に購入を躊躇した。UHS-IIはレキサーの1666倍速のものだが、これは4000円くらいだったのでまあいいかと思った。4000円と言うと、リバーサルフィルムの5本パックくらいの値段だ。

 その他のカメラには、ほとんどに大分前にまとめて購入したトランセンドの16GBのSDカードが刺さっていたが、購入してからもう10年くらいになるし、そろそろ替え時かなと思ってKioxiaの32GBのSDカードを5枚ほど購入して取り替えた。5枚買ったが1枚700円ほどで、カラーフィルム1本の値段だなと思った。今はフィルム1本の方がずっと高価だろうと思う。Kioxiaは旧東芝らしい。定評のあるサンディスクのSDカードの方が数円だけ安かったのだが、物珍しさにKioxiaのものを購入してみた。SDカードの外装はほとんどが黒いプラ製なのだが、Kioxiaのものは白のプラで、ちょっとだけ他と違っているのもいいかなと思ったのだった。動作は安定していて特に問題なく使えている。

 私は連写はほとんどしないので実を言えばカードの書き込みの速度はそんなに気にならない。書き込みの速度はカードの速度よりもカメラのバッファの速度に因るような撮影の仕方しかしていないのだ。だから、D850で速度の速いCFexpressを使っていても、そんなにメリットは感じない。けれど、パソコンに移動させる時は圧倒的にCFexpressやUHS-IIのカードは速い。X-H1で結構な枚数を撮影しても、パソコンに写真を移す時はUHS-IIのカードを使っているとあっという間に終わってしまう。

 SDカードがこんなに安価だと、フィルムみたいにSDカードに写真を入れっぱなしにして、そのSDカード自体を整理するという方法もあるのかなと思ったりもするが、そうすると写真を一覧で見ることもできないし、やはりHDDに保存するというやり方がいいのだろうと思う。HDDも相当に安くなっている。ただ、電子データとして保存するやり方というのは場所を取らなくていいという反面、物理的に存在しないという大きな欠点がある。数年に1度、写真をすべて見直して写真集を1冊作るということを以前にはしていたが、最近、ここ5年ほど写真から少し遠ざかっていたこともあつて、それをしていない。そろそろセレクトをする時期なのだろうと思う。

20210813

Olympus OM-D E-M1 w/M.Zuiko Digital 14-150mm F4-5.6

 

2021年8月12日 (木)

富士フイルム X-H1

富士フイルムのXシリーズをX-E1の頃から使っている。単焦点レンズは富士のものの描写が美しいので、Xシリーズのレンズはほとんどが単焦点レンズだ。ただ、望遠レンズはほとんど持っていない。ライカのようなスナップ撮影に使うためで、ほとんどが広角から標準の単焦点レンズということにしている。Xシリーズにはサードパーティのレンズはほとんど発売されていないから、シグマとかタムロンから高倍率ズームなんかが出ればいいのになと思うのだが、今のところそういうのはない。ズームはニコンの一眼レフかオリンパスのE-M1を使う時に使うから、ズームと単焦点の棲み分けが出来ていていいのかもしれない。

 今のところ、Xシリーズで持っているボディはX-A5、X-E2、X-T1それぞれ1台ずつである。X-T2を持っていて、そのシャッターの感触が好きで使っていたのだが、X-T2についてウェブ上でレビューを検索すると、「センサー焼け」なるものが最初に出てきてちょっと驚いた。センサー焼けというのは聞いたこともなかったからだ。どうも、ミラーレスカメラに限って起こる不具合のようで、太陽がセンサーに焦点を結び、焦点の文字通りセンサーの部品を焦がしてしまうということらしい。一眼レフばかり使ってきたので、そんな不具合があることすら知らなかった。とりあえず自分の持っているミラーレスを全て点検してみたが、どれもセンサー焼けの症状はなかった。

 どうもX-T2とX-Pro2で起こるみたいで、X-T1とかX-E2でも起こるのかもしれないのだが、そのような記事は見られなかった。でも、私は太陽を画面に入れて撮影することがよくある。釣りに持って行くE-M1などは海で、そして日の出や日没時に写真を撮る都合上、しょっちゅう太陽を画面に入れているので、もしかしたらセンサー焼けが起きているのかも、と思ってよく見てみたが、そんなことはなかった。しかし、X-T2でもしそんなことが起こったら面倒だなと思ったのだった。

 そういえば、ライカを使っていた頃、太陽光でシャッター幕に穴が開かないようにとレンズを腕で覆いながら(フードを付けているとキャップができないのだった)夏に写真を撮っていた。幕に穴が開いたことはなかったけれど、そんな事故を防ぐためにキャップはした方がいい、と言われていた。それがデジタルになり、一眼レフばかり使っていると忘れてしまっていた。ミラーレスは極端な話、RF機の布幕シャッターみたいなものなのだなと思った。

 いっそのこと、X-T3に買い換えようかと思った。でも、X-T3は中古でも10万円前後だ。富士フイルムモールでリファービッシュ品が10万円を切る値段で売られていて、あれを買っておけば良かったと少し後悔した。X-T3でなければX-T4は更に高価だし、バッテリーも変更されていてUSB充電で、個別の充電器も付属しないらしい。X-T2にセンサー焼けのリスクがなかったら、何の不満もないしむしろ気に入っているカメラなので使い続けたい機種なのだが、撮影している時に太陽を入れないようにしようと神経質になるのも嫌だなと思うのだ。それで、しばらく中古の富士フイルムのXシリーズを見ていると、X-H1というカメラがあることに気付いた。全くのノーマークだった。

 X-H1は2018年3月に発売されたらしいから、今から3年前のカメラである。たった3年前だ。それがディスコンになっていて、しかも中古の値段が7万円台にまで落ちている。Xシリーズとしては大きなボディだということだが、フルサイズのような大きさはないだろうと思って、X-H1のまあまあの程度のものを購入することにした。X-T2は売却して、購入資金に充てたが、とても綺麗なカメラでその使用感も良かったので、手放すのにかなり躊躇した。それでも、X-H1を買うには資金が必要なので、思い切って手放した。

 X-H1は確かに大きかったが、そこまで気にするほどでもない。大口径の単焦点レンズを付けるとちょうど良い感じだ。持った感触が何となく、学生時代に質屋で5万円で買ったボロボロだった富士GW690のような感じがした。そうだ、と思い出した。そのGW690に付けていた緑色の細いストラップがあったのだ。ストラップを入れているプラケースの底からそれを出してきて、X-H1に付けた。ぴったりだった。このストラップはどこのメーカーのものか忘れたけれど、大学時代よく写真用品を買いに行った福岡の寿屋の1階で買ったものだったのを思い出した。富士のフイルムの外箱の色は緑色だったから、富士のカメラには緑色のストラップがよく似合う、そんな勝手な思い込みで買ったものだった。

 X-H1は独特のシャッターの切れ方をする。昔、コンタックスのRTSを使ったことがあるが、そのRTSのような切れ方だ。ちょっと触るとシャッターが切れる。E-M1 markIIも同じような感触だが、それよりも軽い気がする。手ぶれを防ぐためにはこれくらいのシャッターの切れ方でいいのかもしれない。

 X-H1にはやはりXF 35mm F1.4がいいなと思ってそれを付けてみる。メインスイッチを入れると、カタカタと音がする。ペンタックスのカメラにゴミ取りのためにこんな音がするものがあるが、それと似ている。AFが速い。Xシリーズの最初の頃にラインナップに加わったレンズはAF時に昔のモーターの入っていないニッコールのような、ジッという音がするが、その音の長さが短い。確かにボディは大きいが、あまりバランスが悪いということもない。私は手が大きい方だが、グリップの感触はあまり良くなかった。グリップの表面も相変わらずキヤノンみたいなつるつるした素材で、ちゃんと握り込めていない感じがする。手が小さい人はちょっと辛いだろうなと思う。センサーはX-T2と同じらしいから、出来上がってくる写真は見馴れた感じだった。

 しかし、と思う。これだけの大きさだったら、ズームレンズを付けても結構使えるのではないだろうか?XF16-80mmというズームが気になってきた。

20210812

Nikon D5300 w/Tamron 18-200mm F3.5-6.3 DiII

2021年8月 6日 (金)

カメラのスペック

 ここ数年、デジタルカメラを見ていると、デジタル一眼であれ、ミラーレスであれ、スペックはどのカメラでもほとんど変わらないような気がする。大体APS-Cのカメラでもフルサイズのカメラでも、初級機から中級機の画素数は2400万画素辺りをうろうろしている状態のようだ。先日、ニコンのZ5のキャッシュバックが始まったので、Z5を真剣に買おうかどうか迷ったが、スペックだけを見ると今持っているD610とほとんど変わらないのだ。昔から写真を撮っている人間にとっては、購入する時にスペックを比較するというのは必ずしてしまうことなのだが、D610とZ5のスペックが変わらないというのはどうなのかなと思ってD610を真剣に少しの間使ってみることにして、Z5の購入は見送ることにした。安いとはいうものの、レンズ込みで20万円を超える金額はすぐには出せない。それに、新しいマウントのものを導入すると、またきっとレンズが欲しくなったりするので、もし導入するなら一つのシステムを手放して導入すべきだと思った。ニコンZを導入するなら、ニコンのFマウントのカメラやレンズ群はもう35年の付き合いになるので手放すことは決して出来ないから、マイクロ・フォーサーズか富士Xマウントのシステムを手放すということになるだろう。マイクロ・フォーサーズは今一番よく使うシステムで、ズームを使う時はコンパクトでよく写るから手放せない。ということは、富士Xシステムを手放す、ということになるだろうが、ちょっとずつ買い足していった単焦点レンズ群を手放すのは惜しい気もするし、富士のカメラの発色は美しいから、手放すのには躊躇する。富士を手放してZに切り替えるか、と言われたらこのままで、となってしまう。

 それなら、富士のXとニコンのDXでは描写に違いがあるのか、と考えた。富士のXで撮った写真とニコンのDXとで大差がなければ富士Xを手放しても良いような気がしたのだ。それで、夕方に試し撮りをしてみた。

 富士はX-H1だ。先日からXマウントのカメラを何台か処分して、X-H1を1台、X-T1を1台、その他2台という態勢になっている。X-H1に18-55mmという高級版のズームレンズを付けた。ニコンはD5300にした。カメラの格から言えばD500でもいいのだが、画素数がD500は少し少ないので、D5300にしたのだった。D5300の方が古いカメラである。しかもD5300にはAF-S 18-55mmという中古で5000円ほどのキットレンズを付けてみた。このレンズにはあまり裏切られたことがないので、これにしたのだった。

 玄関先に家族が買ってきていた植物がそのまま置いてあったので、その花にピントを合わせ、シャッターをそれぞれ切った。どちらも同じような感じで写真を撮ることはできる。X-H1は背面の液晶を見ながら、D5300はファインダーを覗きながらの撮影、ということくらいの違いだ。

 撮影が終わったらパソコンに取り込んでそのjpeg画像を比較してみる。X-H1の方がコントラストが高くて圧倒的にシャープな感じがする。それに対してD5300はどこか眠くて、X-H1の方が圧倒的に綺麗だと思った。ところが、X-H1は画像を少し処理してみても、大して変わらないし、処理に伴って少しトーンジャンプが起きている。あまりごちゃごちゃと画像処理をしない方が綺麗な写真に思われた。D5300は少しトーンカーブを触って、アンシャープマスクを少しかけて、とすると見違えるようになった。D7000を最初に使った時になんて眠い写真なのだろうと思ったけれど、後処理を適切にすれば非常にシャープな写真になったのを思い出した。後処理のし易さはD5300の方だった。

 X-H1の撮って出しの写真と、少し手を加えたD5300の写真を比べると、D5300の写真の方が自分の好みだということに気付いたのだった。

 大量の写真を撮るなら、そして後処理をしないならX-H1の方が圧倒的に楽だし、綺麗な写真が揃うだろう。それと比較するとD5300で撮った写真はぱっとしないだろうと思われる。でも、自分の好みの写真に仕上げていくならD5300の方が私は楽だと感じたのだった。価格で見てみるとD5300の方が圧倒的にコストパフォーマンスが高い。勿論、持った時の高級感や操作感覚はX-H1の方が値段なりでいいに決まっている。でも、写真だけ見るとD5300の方がいいような気がするのだ。

 これは私の主観が多分に入っているのだろうと思われるが、結局基本的なスペックが同じようなものだったら、後処理でどうにでもなるのだと思った。後はやはりレンズだろう。X-H1に単焦点レンズ各種を付けて撮影するとそれは凄まじいまでの繊細さだ。ニコンのデジカメで単焦点を使うことはあまりなく、使うとしても古いAiニッコールだったりするから、写真の方向性は全く違ってくる。

 結局、何を取るのかということでカメラを選ぶべきなのだろうな、と思った。しばらくは、それぞれの特性に従ってカメラを持ち出すことになりそうだ。

20210806

Nikon D5300 w/AF-S Nikkor 18-55mm F3.5-5.6 GII VR

2021年8月 4日 (水)

暗室作業とコントラスト

 ここ数日出張だったので、久しぶりにOM-D E-M1 markIIを持ち出した。いつもはE-M1の初代ばかり使っているので、やはり少し大きいなと思う。パナソニックの14-140mmF3.5-5.6と7-14mmF4という2本を持ち出した。オリンパスのボディにパナソニックのレンズという組み合わせだが、パナソニックのレンズはあまり外れがないので、基本、安心して使える。

 今日の夕方帰宅して、撮った写真を見てみると、E-M1初代に14-150を付けたものに比べるとちょっと雰囲気が違う。カメラもレンズも違うのだから当然なのだが、少しパナソニックのレンズの方がコントラストが高いような気がする。

 銀塩の頃、コントラストが高いのは悪いことではなかった。高校生の頃はAiニッコール24mmF2.8に赤やオレンジのフィルターを付けてがちがちのコントラストの写真を撮っていた。それを4号紙に焼くというひどい有様だったのだが、自分の暗室技術が稚拙で、締まりのある黒をそれでないと出すことができなかったのだ。中間のグレーはほとんど無視して焼いていた。それでも飽き足らずミニコピーという文章複写用のコントラストが異様に高いフィルムを買ってきて、印画紙用現像液でフィルム現像するということまでやっていた。そうすると、いつもの風景が銅版画みたいになる。これが面白かった。社会人になるとメインカメラはニコンF2になったが、それにAiニッコール28mmF2.8に赤フィルターを付けて晴天、モノクロ写真を撮るとものすごいコントラストが付いた。それが面白くてスナップによくこの組み合わせを使った。亡くなった曽根陽一さんがスナップにはシンプルなカメラに28mmレンズ1本だけがよい、ということを月刊カメラマンか何かに書いておられて、それの真似をしていたのだった。28mm1本だけだと不安なら、85mmくらいのレンズを1本持つと安心だ、ということもその時に書かれていたが、それは実行したことがない。ライカを持ってスナップに行く時にはエルマリート90mmを1本持って行っていたが、その時広角は21mmと35mmという組み合わせだった。今から20年前のあの頃はライカのレンズに狂っていた。先日、ふとエルマリート28mmF2.8の初代対称型のレンズも持っていたことを思い出して、あれをなぜ手放してしまったのだろうと悔やんだ。あれは素晴らしいレンズだった。ライカの次はハッセルに興味の対象が移ったので、SWCか何か高額なカメラを買う時に手放してしまったのかもしれない。持っておけばよかった。今私の手元にあるライカのレンズはズミクロン35mmの後期6枚玉1本だけだ。

 ライカやハッセルを使い始めてから、コントラストの高い写真を撮るのはやめた。印画紙にイルフォードのマルチグレードを使い始め、引き伸ばし機とそのレンズを富士のセットからミノルタのカラーエンラージャーIIとローデンシュトックのロダゴンに変えたこともあるのだろうが、階調をひどく意識して美しいプリントを目指した。何年も暗室作業をこなし、やっとのことでデータを揃えて人並みのプリントが出来るようになった頃、既にデジタルが主流になっていた。ニコンD90にシグマ10-20mmを付けて撮った写真をインクジェットプリンターで出力したものと、SWCで撮って黒枠付きで引き伸ばしたものとを比べて、その違いの少なさに愕然とした記憶がある。

 勿論、銀塩には銀塩の良さがある。その頃に撮ってバライタ紙に丁寧にプリントしたものがいくつも残っているが、それを見てみるとその黒は本当に美しい。インクジェットではあの黒は出せないだろうと思う。でも、印画紙のちょっとした反りや、現像時間のほんの数秒のズレといった繊細な作業を暗い中でこなすことに辛抱ができなくなってしまった。

 デジタルでモノクロプリントをするようになってもう10年以上になるが、美しいプリントというのはやはり銀塩の頃に培った記憶があるのとないのとでは大きく違うことに気付いた。銀塩でモノクロプリントをしたことのない人のデジタルモノクロプリントは、美しくないことが多い。ただ、色をなくしました、というだけのことが多いのだ。モノクロにはモノクロなりの論理がある。その論理は、バライタ紙に苦労しながら時間をかけてプリントをした技術があると、身を以て分かるのだ。

 でも、こんなことを分かる人はもうあまりいないだろう。私ももう50歳だから、私より少し年下の40台半ばくらいの人までなのではないだろうか。コンストラストがなぜ大事なのか、ということを知ろうとすれば、暗室作業をするのが一番よいのではないかとも思う。いま、そんな恵まれた環境にいる人は少ないのかもしれないが。

20210804

Olympus OM-D E-M1 markII w/Panasonic Lumix G Vario 7-14mm F4

2021年7月31日 (土)

E-M1のレンズ

 D850を購入したので、何本かそれ用にレンズも買い足した。そのために何台かのカメラと何本かのレンズを手放したが、もともと購入した時も安いものだったので、大した額にはならなかったが、それでもレンズ2本ほどはそれで購入することができた。ハクバストアのアウトレットでD850にレンズ3本が入るカメラバッグも購入し、いよいよこれで機材が揃ったので一度持ち出してみようとバッグにD850とレンズ3本を入れて肩に掛けると、当たり前だが重いのだ。とてもこれを一日、肩に掛けて歩き回るだけの体力がないように思った。折角買ったのだから持ち出さないと意味がないのは分かっているのだが、どうも二の足を踏んでしまう。これならZ7IIを思い切って買えば良かったのだと思った。結局、D850とレンズ何本かで、Z7IIと24-70mmのセットが買えるくらいの出費になったのだ。

 それで、結局持ち出すのはいつもオリンパスのE-M1である。20年ほど前、F5を持っていてこれを使わないと、と思いながらいつも使っているのはOM-1にズイコー28mmF3.5という組み合わせだったのを思い出した。あの組み合わせは軽くてよく写った。

 E-M1にはほとんど14-150mmF4-5.6の旧型が付けっぱなしになっている。ウェブ上でレビューを見るとあまり良い評判もなく、ごくごく普通の便利ズームのような扱いだが、結構よく写ると私は思う。旧型と新型では外装とかコーティングとかが変わっているということをどこかで読んだが、レンズ構成は変わらないようだ。私の今メインで使っているのは、薄クモリあり、ということで1万円強で売られていたものだ。実は2万円弱で購入したAB程度のものもあるのだが、1万円ほどで出ているのを見つけた時にこれはE-M1に付けっぱなしにしておいて、釣りをしに行く時に持って行くのにちょうどいいのではないかと思ったのだった。薄クモリというのも電灯にかざして見てみたが、大して気にもならない程度のものだし、逆光で撮れば何らかの影響があるのかなと思ったけれど大して影響もない。E-M1も安く買ったものなので、高倍率ズームの付いた高性能なコンデジのような感じで使えている。

 E-M1用の高倍率ズームはもう1本持っていて、パナソニックの14-140mmF3.5-5.6というやつだ。レンズキットをばらしたもののようで、鏡胴の14-140の文字が赤色ではなくてグレーのものである。パナソニック、オリンパス、タムロンの高倍率ズームを比較した記事を読んで、どうもパナソニックのものが一番良い、というようなことだったのでこれも購入したのだが、実のところあまり出番がない。ズームリングが軽すぎたり、どうもぶれやすかったり(これは最近、レンズ側の手ぶれ補正をOFFにすれば解消することに気付いた)、ということもあるのだが、1万円のレンズと比べたらやはり中古でもその3倍の値段なので、大事に使おうと思ってしまう。1万円の14-150mmは心置きなく使うことができるのだ。だから、自然と出番が多くなる。

 オリンパスからは12-100mmF4という高級版の高倍率ズームが売られていて、中古でも10万円以上するのだが、これの評判がすこぶる良い。しかし、と思うのだ。多分、高価なレンズを買ってもこの1万円のズームレンズをずっと使っているような気がする。結局、貧乏性なのだ。

 そういえば車を買う時もそうなのだ。新車を買う意味というのが今ひとつ自分の中では納得できなくて、どうせ5年もすれば価値などほとんどなくなってしまうのなら、最初から下取りなど気にせずに一昔前のちょっと良い車を買えばいいのではないかと思う。大体3年落ちから4年落ちの中古車は新車時と比較すると価値が大分下がっている。5年落ちのものはあまり下がりきっていなくて、7年落ちになるとひどく安い値段で売られていたりする。デジカメもそうだ。E-M1の初代は発売されてからもう9年になるが、値段は下がりきっているように思う。E-M1のまあまあの中古が2万円台前半で売られているのだ。しかも、当時のフラッグシップなので、造りは良いし、画質も十分だ。E-M1 markIIも中古で買って1台持っているが、E-M1初代を3台も買える値段だった。カメラの性能は良くなっているけれど、スポーツとか高感度が必要な撮影はほとんどせず、連写もしないしAFも中央1点だけで十分、という私の使い方だとあまり意味がない。

 そういえば、もう1本いいレンズがある。パナソニックの12-60mmF3.5-5.6というレンズだ。これは出来上がった写真を見ると非常にシャープな感じがする。ちょっとコントラストが高すぎるような気もするが、それでもこのレンズは良いレンズだと思う。時々、このレンズは使うことがある。これがあったら、12-100mmを買わなくてもいいかなとも思うのだった。

 本当は、安価なカメラと安価なレンズで十分写真を楽しめるのだ。それなのに高価なカメラを使った方がいいような気になって、大枚はたいて買って、持ち出さないのだ。これは良くない、と自戒しなければならない。

20210731

Olympus OM-D E-M1 w/M.Zuiko Digital 14-150mm F4-5.6

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