2019年5月 6日 (月)

ゼロサム キス X4 TBを買った

 最近、キス釣り用の投げ竿を買った。シマノとかがまかつとかの投げ竿は大変高価なので、とても買うことができない。買ったのは、宇崎日新のゼロサムキス X4 TB、30号だ。ゼロサムキスは25号の一番最初に出たものを時々使っていて、それで満足していたのだが、X4 TBというのが発売されたのを宇崎日新のホームページで見て、これは一度使ってみたいな、と思っていたのだった。

 今まで使ってきたゼロサムキスのタイプ1は、胴調子の割に投げやすいロッドだった。23号くらいの錘を使って、5色程度のキス釣りにはとても良かった。何より、マジョーラ塗装が美しく、なかなかこんな美しいロッドはないだろう、と思うようなキス釣りの竿だ。軽いし、少しの力でよく飛ぶ。私の住んでいる地域では、せいぜい4色あたりでキスが釣れることが多く、6色投げるとキスの型が小さくなるので、あまり遠投せずに釣りを続けた方が良い場合が多い。近く、せいぜい50m辺りの方がよく釣れる場合もあって、タカミヤのリアルメソッド・シーバスGRのS1006Mを使い、早朝はシーバス釣り、陽が昇ってからはキスの引き釣りを同じ竿を使ってするということも昨年の夏くらいにはあった。ダイワのフロートシンカー8号を使うと、面白い釣りが出来る。20cmオーバーのキスが釣れるとロッドが持って行かれるくらいで、なかなかスリリングである。

 しかし、キス釣りをするにはやはり並継ぎの投げ竿が楽しい。100m以上の遠投が必要な場合は、スピンパワー365FX+を使っているのだが、長いロッドで、27号あたりのシンカーを使っての釣りも楽しいものだ。それで、ゼロサムキスX4TBを購入したのだった。

 このロッドは、シマノやダイワ、がまかつの同じようなロッドと比べると大体実売8万円くらいで、安くなっている。キススペシャルは良いロッドらしいが、10万円台半ばくらいまでする。ゼロサムキスX4TBは先端はチタン繊維を使ったディップだし、元竿にはボロンが使われていて、コストパフォーマンスは高いと思われる。まだ実釣はしていないが、7月くらいには使ってみたいと思っている。

 宇崎日新のロッドはなかなかに良い。ルアーロッドは、Dreams 夢追を2本、Magicstick JSとWDをそれぞれ2本ずつ、ベルダンディβを1本、とたくさん使っている。どのロッドも造りが良くて、シーバスロッドのメインのGクラフトのロッドとどちらを持って行こうかといつも悩む。ショアジギングロッドは、ヤマガブランクスのものを使っているけれど、シーバスロッドはGクラフトか、宇崎日新、アレスがいい。

 やはり同じ県内で生産されているロッドを使いたい、と思う。兵庫県ではロッドや釣具はいろいろなメーカーがあって、それぞれ愛用している。がまかつのロッドも2本あるし、フックはいつもマルトを使う。しかし、リールだけは生産しているメーカーがない。リールはほとんどシマノのものを使っている。ダイワのリールも何台か持っているけれど、シマノのリールの方が何となく使いやすいような気がしている。シマノが在阪メーカーというのもあるのかもしれない。

 7月になって、ゼロサムキスX4TBと、シマノ・フリーゲンを使ってキス釣りに行きたいと思う。また、その頃に使用感などを書いてみたい。

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Kyocera Torque G03

2019年5月 5日 (日)

よくできた道具

 嫌な夢を見て目が覚めた。家族は妻の実家に泊まりに行っていて、誰もいない。誰もいない家というのは、ずっとそうであったら気が滅入るものなのかもしれないが、たまにはいいものだと思う。起きるともう日が高かった。カーテンを開けると昼前の日射しが入ってきた。今日は、休みである。何をしなければならないというわけでもない。

 自転車に乗ってどこかに出掛けようかとも思うが、なかなか気力がわかない。部屋の片付けを少ししようとやりかけるが、それも長続きしない。テレビを少し見ているとアマゾンに注文した自転車のライトが届いたので、それを自転車に取り付けてみる。自転車を購入した何年か前には安い値段で自転車のライトなど売っていなかったが、アマゾンを見るとLEDのかなり明るいものが1000円ほどで売られていた。電池式だが、自転車から取り外して懐中電灯にもなるみたいだ。届いたものを見ると、アルミ製のかなりしっかりとした造りで、リアのライトも付いていてこれでこの値段なのかと思った。以前だったら1万円ほどしてもおかしくないくらいのものだ。

 最近、アマゾンで釣具を見ていると、聞いたこともないメーカーの釣具が安く売られているのが目に付く。オルルド釣具というメーカーのロングメタルバイブは安いし、青物がよく釣れるので、まとめて買ってストックしている。ルアーは時々、こういった安価なセットものを買うことも多い。消耗品だからだ。国内メーカーのルアーは高価で、メタルバイブなどは底をとる時に、時々根掛かりしてロストするから、あまり高価なものを買おうという気持ちになれない。ただ、釣れるかどうかということに関してはやはり高価なルアーの方が良い時もある。基本的に根掛かりでロストする可能性のある時は、つまりはメタルジグとかメタルバイブとかいうのは安価なものを使っている。高価なルアーを使ったことがないので、釣果の違いはよく分からないけれど、個人で楽しめる程度には釣れるからそれでいい。

 メタルバイブで最もよく使うのは、釣具のポイントで売られているFalken R Whiz Metalの75mm、28gだ。塗装とフックが弱いけれど、かなりよく飛び、よく釣れる。ポイントで売られている20g、298円のメタルバイブもいい。普通に使えるし、普通に釣れる。秋に青物を狙う時はオルルドの35gのメタルバイブを使うことが多い。

 アマゾンを見ていると、ルアーではなく、リールやロッドのかなり廉価なものが売られている。ライトショアジギングを始めた頃、ネットなどで調べてどんなリールやロッドがいいのかと思ったりしたが、ライトショアジギング用でも剛性が高いリールがいいということがあちこちで書かれていた。結局、今はブラストLTの6000D-Hというリールを使っているが、かなりの巻き取りパワーがあって本体も軽く、満足している。これに中古で安く買ったヤマガブランクスのプルースナイパー96MLの組み合わせで、昨年秋は過ごしていた。そして、いろいろと釣ることができた。ブラストLTをアマゾンで売られている安いリールに置き換えたらどうなのだろう、と少し興味はある。

 道具というのは、少し高いものの方がいいように思う。時計は割に高価なものを使っているが、もう使い始めて15年ほどになる。何度かオーバーホールをしているが、大事に使おうという気持ちになる。カメラもそうだった。今一番よく使うのはパナソニックのDMC-GX7だが、これは中古を12000円ほどで購入したもので、あまり大事に使おうという気持ちにはなれない。ライカM4MOTやニコンF2のアイレベルを使っていた頃は、一日写真を撮ったら、家に帰ってシリコンクロスで磨いたりしていたものだ。それが今は、撮影から帰ってもそのまま防湿庫に入れてしまう。

 釣具は消耗品なのだ、ということはわかる。けれど、使っていて気持ちの良い道具というのがあるのだ。そういう道具を使うことで、釣りの時間の楽しみが増えるように思う。

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Nikon Coolpix S9500

連休もあと少し

 令和になった。令和になったからといって、何かが変わるわけではない。テレビを見ていると、令和の話題がいろいろと取り上げられている。しかし、実感は正直な所、ない。

 平成になったのは、私が高校1年生の時だった。冬休みが終わり、その後だったように思う。平成の間に大学を卒業し、就職をし、結婚し、子供にも恵まれた。平成の最後になって、母が死んだ。人生の全てが凝縮されたような、そんな気がする。令和になって、何か希望があるかと言えば、それもない。平穏な日々を過ごすことができればそれでいいと思う。

 世間は10連休なのだが、私も半分くらいの日は休みになった。久しぶりに自転車に乗ろうと思ったら、タイヤがひび割れてしまっていた。まずいなと思いながらタイヤに空気を入れて、職場まで自転車で出掛けた。帰ろうとすると、タイヤがパンクしていた。仕方なしに自転車を押して家にまで帰った。それで、アマゾンにタイヤとチューブを注文した。それが今日の夕方、届いたので交換をしてみた。少し手こずったけれど、綺麗に仕上がった。これでしばらくの間はまた、自転車に乗ることができる。

 それ以外は何もすることがない。母の四十九日も終わっていないので、釣りには行かない。シーバス釣りにはいい時期だなと思ったり、日本海ではキスが釣れているのだろうな、と思ったりはするけれど、母の死のことがずっと頭から離れないでいる。実家の片付けをしていると、そこここに母の気配が感じられて、つい辛くなる。普段はあまり考えないようにしているのだけれど、ふとした拍子に悲しい気持ちが沸き起こってくる。多分、死ぬまでそんな気持ちはなくなることはないだろう。私は母に何一つ、してやることができなかった。

 連休もあと2日だ。明日は休みなのだが、これといってすることもない。ただ、ぼんやりと過ごすだけなのかもしれない。

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Kyocera Torque G03

2019年4月21日 (日)

長い一日

 4月になった。昨年12月30日に書いてから、もう4ヶ月になる。4ヶ月は、長いように思うけれど、実際のところは、あっと言う間だった。毎日のように何かが起きていた。先日、母が死んだ。その悲しみを時間が癒やしてくれるように思ってはみたものの、時々、ふとした拍子にその悲しみが襲ってきて泣きそうになる。人生にはさまざまなことがあって、乗り越えなければならないこともたくさんあるのだろうけれど、自分が母のために何もしてこなかったことをふと思い出しては、悔いる。

 しかし、後悔しても、泣き叫んだとしても、決して良いようにはならない。

 今日は、何も予定のない一日だった。いや、仕事はあったのだ。でも、その仕事を休むことにしたのだった。たまには自分のために休んでも罰は当たらないだろう、と思った。

 予定のない一日、というのは長い。今日は市長選の投票に行く以外は何もしないと決めていたので、家でぼんやりと過ごす。本も読まないと決めていた。テレビをぼんやりと観るけれど、何も頭に入ってこない。いつまで経っても時間が過ぎていかない。あれほど毎日やることが多くて、朝起きたらもう夕方、という生活がずっと続いているのに、今日はどうして時間が経つのがこんなにゆっくりなのだろう。ベッドに寝転んでうたたねをしてみたりもするけれど、10分ほどで目が覚める。買い物にでも行こうかなと思うが、欲しい物も何もない。

 投票のために昼下がり、歩いて家を出た。久しぶりにカメラを持って歩こうと思って、GM1sを持って出る。バッテリーの残量が少なくなっているけれど、投票所までは1キロ余りだから、多分、大丈夫だろう。

 投票を済ませて、投票所の近くにある肉屋に寄って豚肉を買う。焼き豚を買うつもりだったのだが、売り切れになっていた。

 こんな、何もしない日はいったい、何年ぶり、何十年ぶりなのだろう。こんなに時間がゆっくり過ぎる一日は、いつから経験していなかったのだろう。小学生の頃、早く1日が終わらないかとずっと待ち遠しく思っていた。小学生の頃の1日は長かった。今日は、そんな、無責任な春の1日だった。

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Panasonic DMC-GM1s w/Lumix G 14mm F2.5 

 

2018年12月30日 (日)

雪を降らす雲

 もう1年が終わろうとしている。年を取ると、本当に加速度的に1年が早く過ぎていく。去年のことだったか、あるいは一昨年のことだったのか、時々、分からなくなってくる。毎日、ただ、毎日が平穏に過ぎていくことだけを願って生きていると、そうなってしまうのだろう。このまま、あっという間に年をとり、あっという間に死んでいくのだろう。それはそれでいい、と最近は思うようになってきた。若い頃は自分をまるで不死身のように思っていたのに、そうではないことが45を過ぎるとよく分かってくる。

 年末年始は休みなのだが、大掃除もしたし、特に今日はすることがなかった。あまりに暇なので家にあった大根を煮てみる。ただ出汁を入れて煮ただけなのだが、それがなかなかに旨い。大根を煮て、それからまた何もすることがなくなった。仕事があるにはあるのだが、年末と年始に仕事をする気持ちにならない。天気予報を見ると、風が強いようだ。西の風4mと出ている。波も高い。釣りに行くかどうか躊躇したのだが、とりあえず行ってみることにした。
 
 今日は日曜日なのだが、年末のせいか、道路はがらがらだった。あまり車は走っていない。いつもより早く釣り場に着いた。風は思ったよりもないし、波も高くない。これなら大丈夫だと思って用意をする。堤防に下りると、数人が釣りをしていた。まだハマチが釣れるということを聞いたので、メタルバイブを持ってきたのだった。メタルバイブを投げて速めに巻くと、時々、ルアーに体当たりしてきたようなアタリがある。いるのだろう、と思って巻く速さを変えてみるが、全く乗らない。3時間ほどルアーを巻いては投げ、を繰り返していると右手がだんだんと痛くなってきた。もう止めよう、と思って東の空を見ると、雲から白い筋が降りている。夕日に当たって、少し橙色がかって光っている。うっすらと虹も出ているみたいだ。何だろう、と思ってしばらく眺めていた。雨が降っているようだった。夏、遠くの雲から雨が降っているのを見ることがある。黒い雲の下に、薄いカーテンをかけたように雨粒が降っているのを見る。ここ最近のことだ。子どもの頃には、見ることがなかった。ゲリラ豪雨という言葉があるが、そんな雨だ。
 
 でも、雲から降っているのは、雨ではないように思えた。雨ならば、もう少し揺れ動くような気がする。雲のように、止まったように、雲から下に筋が降りているのだった。雪だろう、と思った。釣りをしながら時々眺めていると、雪を降らせる雲は、陸地からだんだんと海の方に流れていき、やがて雪を降らすのをやめて、どこかへ流れていってしまった。
 
 今日は、日本海側は雪らしい。その雪を降らせた雲の一片が流れてきたのだろう。そう思いながら竿を片付けた。何も釣れなかった。
 
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Kyocera Torque G03

2018年12月 2日 (日)

初冬

 もう12月だ。何をやっているのかよく分からないうちに、もう今年も終わろうとしている。こんな風に年が終わっていくと感じてもう20年くらいになるだろうか。去年の今頃のことを考えてみるといろいろと思い出すことがあるのだが、それが去年のことだったのか、一昨年のことだったのか、よく分からなくなってくる。若い頃は何年に何があった、という自分史的なことは大概覚えていたのだが、最近は全く覚えられなくなってしまった。大きな出来事があったのも、それが何年前に起こった出来事なのか分からなくなってくる。毎年、同じように生活し、何の進歩も発展もないから、ただ、老化だけが進んでいくから、多分そうなるのだろう。

 ただ、それは悪いことでもないような気もする。ただ、平凡に日々が過ぎているということだからだ。平凡な日々というのは何ものにも代え難いと思う時も多い。それができていることには感謝しなくてはいけないのだろうと思う。
 
 仕事は相変わらず忙しく、私的な領域も様々なことがあって、しんどいことが多い。たまに休日があるとぐったりとしてしまうのに、折角休みがあるのだから、と早朝から釣りに出掛けたりする。何も釣れずに却って疲れてしまうことも多いのだが、月に二、三日しかない休日を無駄に過ごすわけにはいかないような気がしてならないのだ。
 
 数年前に国分功一郎が「暇と退屈の倫理学」という本を出したが、あれを読んで「何を今さら」と思った。休日にも資本主義的な論理が入り込んで、それを消費するということになっているのが現代だと言うが、昔からそんなことはあったわけだし、では、消費しない休日というのは何なのだろうか。休日は農業をして、生産的に過ごす、と言っても農作業には道具が必要だし、苗も肥料もタダではない。野菜が採れたとしてもそれは市場で買ったらいくらだとか、つい考えてしまう。読書をして過ごしても、本は図書館で借りなければ消費になる。いや、図書館に行くにしても、交通手段を使えばそれは消費になる。つまりは消費でない余暇など存在しないと以前からずっと思っているし、多かれ少なかれ余暇には消費が伴うのは当然だ。兼好も徒然草を余暇に書いたのかもしれないが、あれも筆や紙を消費しているわけで、全く消費せずに余暇を過ごしていた訳でもない。
 
 暇な日、というのは時間が自分の感覚で過ごせる日なのだと考えるようにしている。時計の時間に追い立てられる日が続くが、たまには太陽の動きに合わせた生活をしてみてもいいんじゃないかと思う。「何時から何をする」というのではなく、「今日は一日が終わるまでにこれをしたい」とおぼろげながら楽しみを考えることが、実は余暇というものなのだろうと思う。ただ、翌日からまた時計の時間に従って生きていかねばならないという絶望的な感覚もうすうすと感じながら、であるが。
 
 今日は久しぶりに何もすることがない。気が向いたからブログを書いて、夕方に2時間ほどだけ釣りに行こうかなと思う。寒くなってきたので、釣り人も少しずつ減ってきているような気もするし、釣れるかどうかはともかくとして、ゆっくりと釣りができる季節になったように思う。海辺で、時々休みながら何も考えずに竿を振るのはいいものだ。
 
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Kyocera Torque G03

2018年11月26日 (月)

エル・プリメロふたたび

 久しぶりに時計を買ってみた。というよりも、ここ数年ずっとくすぶり続けていたことを実行してしまったというしかない。

 腕時計は何本か持っている。最近は若い人たちの間で時計をしないという風潮があったりして、中価格帯の時計がなかなか苦戦しているらしい。アマゾンを見ると、中国製と思われる安価な時計が数多く売られている。機械式の時計も多い。自動巻が2000円くらいで買えるというのはびっくりする。学生の時、スウォッチからオートマチックというシリーズが出て、手の届く自動巻の時計が出たと喜んで大丸まで買いに行ったのを覚えているが、それでも1万円ほどしたと思う。スウォッチのムーブは無論スイス製だったが、今は中国製も良くなっているのかもしれないとも思う。
 
 時計は基本的にはクロノグラフを使っている。ストップウォッチを1日に数回、日常的に使用するので、クロノグラフが便利なのだ。いつもはブライトリングのクロスウインドを使っている。これはもう10年以上前に中古で買ったものだ。17万円くらいだったと思う。1度オーバーホールをしているが、外装が強いのがいい。ほとんど大きな傷もなく、買った時とあまり変わらないである。その前はゼニスのレインボー・フライバックを使っていた。中古を20数万円で購入し、ブライトリングを買う時に手放した。エル・プリメロという名作ムーブメントを使っていたので、どうしてもゼニスが欲しいと思って買ったのだが、これはよく故障した。10年ほど使用したが、多分、修理に15万円以上かかっていると思う。手放した時は買った時とほとんど同じ値段で売れたので喜んだのだが、ここ数年、またエル・プリメロを載せた時計が欲しいと思うようになった。使っているブライトリングのムーブはバルジュー7750ベースで、丈夫で故障も特にないし、ほとんど狂いもないから満足はしているのだが、エル・プリメロというのはやはり何か惹かれるものがあるのだった。それで、前に持っていたレインボー・フライバックを探してみたのだが、ひどく値上がりしていて、40万円ほどするものがほとんどだった。レインボー・フライバックはケースが割にチープな造りで、回転ベゼルが故障したこともあって、それが気になったことを思い出したから、別の時計を探すことにした。
 
 エル・プリメロを搭載した時計は本家ゼニス以外にも結構ある。ゼニスの時計は全く手の届かないような値段になってしまったから、手頃な他社の時計を探してみる。学生の頃は、ロレックスのデイトナがエル・プリメロを改良したムーブを搭載していて、値段が80万円ほどだったのを覚えているが、ちょっと値段を見てみると、小さな家が建つくらいの値段になっていてひどく驚いた。ロレックスは値上がりが凄い。バルジュー7750を使ったチュードルのクロノグラフなんて、ショップで98000円などという値段で売られていたのに、今では全く手の届かない値段になってしまっている。
 
 エル・プリメロを使った時計は、安そうなところではコンコルドやエベルがあるかな、と思ったが、却って稀少なのだろう、ほとんど見かけることがない。数年前にゼニスと同じLVMHグループのタグ・ホイヤーのモンツァのキャリバー36というのがエル・プリメロだというのを知って探したことがあり、その頃は20万円を切るくらいだったからまだそれくらいかな、と思って見てみると、30万円くらいまで値上がりしている。とても買えない。キャリバー36で検索していると、タグ・ホイヤーのリンクにキャリバー36を搭載したモデルがあることが分かって、それが比較的安価だということが分かった。それでも、20万円台前半である。色々なものを手放して購入する予定なので、20万円以上出すこともできそうにない。
 
 そうやって探していると、リンクが10万円台後半で売られているのを見つけた。程度もそこそこ良さそうなので、思い切ってそれを買うことにしたのだった。
 
 届いて、早速時間を合わせてみる。エル・プリメロにはハック機能がないのを忘れていて、一瞬故障かと思ってしまう。また、クロノグラフの12時間針がプッシュボタンを強く押さないと戻らないというのも前に持っていたレインボーと同じだった。ブライトリングと違って、プッシュボタンの操作が柔らかい。以前、レインボーを使っていた時の感触が蘇ってきた。レインボーは裏蓋がシースルーになっていなかったから、中の機械は見えなかったが、今回のリンクは見える。エル・プリメロはこんな機械だったんだな、と改めて思う。
 
 このリンクは、多分、日常使いにはしないと思う。日常使いにはブライトリングの方が視認性もいいし、何より傷が付かない上に時間が正確だからだ。でも、別の時計が手元にあるというのは何となくいいように思う。時々は、出して使うことになるだろう。若かった頃の、手元の感触が機械式の時計にはあることが、分かった。
 
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Nikon Coolpix S9400

2018年10月30日 (火)

何ができたのか

 10月ももう終わりだ。今年もあと2ヶ月になった。今年、何をしていたか考えてみるが、1月からずっと綱渡りのような生活だった。仕事も家もさまざまなことがあって、ただ、自分の無力感だけが募っていく。何もできず、何もせず、何も知らない。こんな状態でここ1年は過ごしてきたように思う。40代も半ばになって、一体、自分は何をしてきたんだろうとふと我に返る。そして、何もできておらず、何も知らないことに妙な焦りを感じる。ただ、漫然と日々を過ごしているだけのような気がするのだった。

 何をしても無力である。仕事で努力を重ねてもそれはいつも中途半端で終わるし、家庭に自分の身を置こうとしてもその居場所はもうすでに失われている。仕方がないので仕事にも家にもおらず、海に出掛けて釣りをする。釣りをして、現実逃避したとしてもせいぜい3時間がいいところで、それ以上になると疲れてしまって横になりたくなる。
 
 10月はあまり釣れなかった。でも、それはそれでいい。
 
 何かしなければならないのだろうか。これからの人生は、本当に私の人生であるのだろうか。今までの人生は、自分の人生だったと言い切れるのだろうか。他人から見れば、きっとそうなのだろう。けれど、自分が時計の時間に縛られ、誰かに飼い殺しにされているような気持ちになる。人生が幸福なら、多分日々はそういうふうには過ぎていかないのだろうと思う。
 
 夜になると無性に酒を飲みたくなる。ふらふらになるまで毎日飲んで、階段もきちんと上がることのできないほど酔う。毎日、毎日飲む。そんなふうにして1年を過ごしていると、体がおかしくなった。それも自業自得なのだ。何もできず、ただ、少しだけ破滅的な人生を送りたいと願う。
 
 あと2ヶ月の間に何が出来るというのか。
 
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Kyocera Torque G03

2018年10月 8日 (月)

秋の休日

 昨日と今日は仕事が休みだった。来週は土日もないから、2日続けての休みはありがたく感じる。2日とも、場所は違うが、釣りに出掛けた。両日とも朝4時過ぎに釣り場に着いたが、満員盛況といったところで、暗い中、入れる場所を探して4時間ほど釣りをして帰った。それにしてもハイシーズンだから、人が多い。冬場のマゴチ釣りみたいに、広い砂浜で一人だけ、ということもない。5mおきくらいに人がいるような感じだ。この前は、私のすぐ横、ほんの1mも空いていないところに70歳くらいの人が入ってきて、釣りをし始めた。他の場所はたくさん空いているのに、である。「ジグが当たると危ないから、ここで釣らないでほしい」と言うが、全く無視して道具を用意する。多分いつものポイントなのだろうが、こんな割り込みをするのはいつも年配の人だ。仕掛けのゴミも海に捨てている。せめて挨拶くらいすればいいと思うし、釣り場にゴミを捨てるのもどうかと思う。結局、その時は危ないから私が場所を変わった。

 最近、ショアジギングを始めた。去年、ハマチを何尾かメタルバイブで釣ったのだが、シーバスロッドでハマチはなかなか寄ってこず、苦労した。それで、ショアジギングロッドのMを買って、それに35gのメタルバイブを付けて使っていたのだが、そうすると使用感がまるで違う。ロッドがかなり硬いので、魚が掛かってからの安心感は大きいが、今度は28gとかのルアーを投げにくくなった。それで、40gのメタルジグをいくつか買い、それを使ってみることにした。
 
 さて、そうは言ってもメタルジグをどうやって動かしたらいいのかよく分からない。ビデオで見たり、釣り場でやっている人を観察したりで練習をして、何とかワンピッチ・ジャークをスムーズにできるようになった。やってみるとなかなか面白い。まず、メタルバイブと違って、メタルジグはよく飛ぶ。糸の出方を見ていると、100mは飛んでいる。メタルバイブはせいぜいが70~80mといったところで、飛行姿勢が悪いとくるくる回ってそのまま下に落ちていく。それに、メタルバイブばかり使っていると引き重りがひどくて、リールを巻く左手が疲れてくる。メタルジグを使うと、ロッドをしゃくるのは確かにしんどいが、リールを巻く方はかなり楽だ。ロッドも持つ位置を考えればそんなに力を入れなくてもしゃくり続けることが出来るし、疲れたらジグをただ巻きするようにすればいい。そんな使い方で、秋になってから3回ほどやってみた。
 
 ワンピッチジャークを繰り返していると、ゴン、とあたる。まだ本格的にハマチは回ってきていないから、サゴシ程度しかまだ釣っていないが、メタルバイブの横の釣りとはまた違った面白味がある。メタルジグを魚が選ぶのか、いくつか使ってみたが、なぜかダミキの闘魂ジグCoreというのでしか掛かってこない。私の腕の悪さをこのメタルジグが補ってくれているのかもしれない。
 
 なかなか仕事が立て込んでいるのと、土日に仮に休みができたとしても、釣り場はどこもすごい人出だ。どこか、遠くの人がいない所に、とも思うが、なかなかそんなこともできないだろう。
 
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Nikon Coolpix S9400

2018年9月24日 (月)

サゴシ1匹

 昨日は休みになった。元々は仕事が入っていたのだが、それがなくなったのだった。突然に仕事が入ると気が滅入るが、突然に仕事が休みになると素直に嬉しい。天気も良さそうなので、釣りに行くことにした。

 いつも行く突堤に出掛けた。世間は3連休だし、秋のシーズンなので釣り人が多いだろうと思い、3時に家を出た。夜釣りの人がいるかもしれないが、多分それでも少ないだろうと思ったからだった。3時半頃に駐車スペースに着くと、5台ほど駐められるスペースは満杯だった。しかも、離れた所にある駐車スペースから歩いてくる人の姿も見えた。とりあえず離れた所にある駐車スペースまで車を走らせる。まだ3台ほど駐められる。車を停めて、準備をして、歩いた。今日はかなりの距離を歩かなければならない。
 
 突堤に着くと、もう何人かが真っ暗な中、釣りをしていた。キス釣りの人が多いみたいだ。何本も置き竿をしている人がいる。キスの夜釣りは大きいのが来るので面白いが、数週間前の午後に引き釣りをした時は、ピンギスばかりだった。キス釣りは突堤の根本付近の比較的浅い所の方がいいようで、そこに人が10m置きくらいで釣りをしている。私はルアーなので、突堤の先端に向かう。
 
 突堤の先端付近には人がいないようだった。今日は大潮だし、多分かなり流れが速いだろうから、突堤の潮下にキャストできる所に荷物を下ろす。突堤の先端には灯台があるのだが、私の反対側に人の気配がしたので見てみると、一人いて、煙草を吸っている。釣りはしていないようだ。2人は入れる場所なので、まあいいだろうと思って準備をしてキャストしてみるが、人の気配が気になって仕方がない。荷物をまとめて、突堤の少し手前に移動した。ここは大潮の時には西側に潮目がずっと出来る所で、ベイトがいれば何かが寄ってくるのではないかと思ったのだった。
 
 夜が明けると、次々に人が来る。突堤の先端まで5mおきくらいに人が並ぶ。サビキをしている人がいて、イワシを上げている。どうもベイトはいるみたいなので、少し期待しながらロッドを振る。40gのメタルジグを投げてしゃくっているとゴン、と当たった。ドラグが少し出るが、巻くと割に素直に引っ張られてくるので多分、サゴシだろうと思う。手前まで寄せた所で急に暴れて、針が外れてしまった。手応えからサゴシなら50cmくらいではないかと思われたが、バラしてしまったものは仕方がない。メタルバイブに切り替えて釣りを続けていると40cmくらいのサゴシが掛かった。これくらいならと思って抜き上げた。時合いかと思って何度もキャストするが、なかなか乗らない。針が劣化しているのかもしれないと思って別のメタルバイブにする。
 
 そのうち、突堤のすぐ先端に漁船団が現れた。数隻の船で網を引いている。距離は300mくらい先である。イワシが大量にいるので、それを獲っているのかもしれないが、何の漁なのかは分からない。カモメがたくさん船の周りを飛んでいる。
 
 漁船が操業を止めると、ぱたりとアタリがなくなった。それでもと思って1時間ほどロッドを振り続けたが、人が多くてロッドを振るのも危ないような感じになったのと、ショアジギングでしゃくり続けて腕がだるくなったのとで、8時頃に止めることにした。
 
 結局、サゴシ1匹だけだった。来週、再来週とずっと仕事なので、なかなか釣りにも行けないが、これから青物は11月の末くらいまで回遊してくるのだろうと思う。釣りには一番いい季節だ。
 
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Kyocera Torque G03

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