2017年5月 5日 (金)

シーバス釣り

 世間ではゴールデンウィークも後半なのだが、今日から3日間は仕事を休みにできた。昨日までは午前中から仕事があって、いつものことながら仕方がないと思いながら、仕事を続けた。今日は、朝早くから釣りに出掛けた。

 キスが釣れかけているという情報を聞いたので、キス釣りに行こうかと思ったのだが、先日釣行した時にいつもキス釣りをする釣り場に行ってみると、20m沖くらいから手前まで藻がびっしりと生えていて、キス釣りをするにしても藻に引っかかって釣りにならないだろうなと思った。あちこちでカレイ釣りをしている人がいたが、カレイ釣りはどうも手持ち無沙汰で性に合わない。キス釣りは投げては巻き、投げては巻きという繰り返しで、ずっと動いているから飽きることはない。それにカレイ釣りは荷物が多くなりすぎる。竿とリールを1セットとクーラーくらいで釣りに行きたい。竿を3本に三脚、リール3個を用意すると、竿ケースとリールを入れるタックルバッカンが必要になって、どうもフットワークが良くない。カレイ釣りを本格的にしようと思って一昨年、一通りの道具を揃えたのだが、結局ほとんどカレイも釣れず、釣れるのはフグばかりという有様だった。やはり投げ釣りはキス狙いが楽しい。
 
 それで、最近はルアー釣りばかりしている。今年に入ってから始めたのだが、結構面白くてキス釣りと同じくらいにはまり込んでいる。ちょうどシーバスのシーズンで、以前にはカレイ釣りの外道でごく小さなシーバスがかかることが何度かあったが、適当なルアーとロッドを使えば私のような初心者でもかかるのが楽しい。キス釣りの延長でルアーも、と思っているので、やはりルアーが遠くに飛ばないと面白くない。プラグなども使ってみたが、風に流される、大して飛ばない、などとすぐにやめてしまった。最初はメタルジグを使っていたのだが、ショアジギングは長くやっていると疲れてしまう。それで、よく飛んで楽ができるもの、と思ってシーバス用のルアーを見ていると、メタルバイブとスピンテールジグに行き着いた。これにメタルジグを加えれば、とりあえず3種類のルアーを使えることになるし、メタルバイブとスピンテールジグはただ巻くだけでいいから、何より楽である。今日は、メタルバイブだけでいくことにした。
 
 メタルバイブは26~28gのものを使っている。ロッドのルアーウェイトが8~40gなので、28gあたりがちょうどいいくらいだ。よく飛ぶ。3時頃に家を出た。車はほとんどなくて、すいすいと釣り場に着く。早朝の釣りはこれがいい。夕方の釣りは、必ず渋滞に巻き込まれて、苛々する。
 
 真っ暗な中、堤防に着いた。連休中とは言え、誰もいないだろうと思って駐車スペースに行くと、既に一台停まっていた。車を置いて、準備をする。時計を見たら3時半を回っている。東の空が明らむのが大体4時半だから、1時間は暗い中で釣れる。
 
 堤防の先端まで歩く。途中でメバル釣りをしている人がいて、さっきの車はこの人なのだろうと思った。夜釣りをしておられるのだろう。多分、早く来られたのではなくて、まだ帰っておられないだけだろうと思う。
 
 先日、釣具屋で買ったJacksonの鉄板バイブのグローカラーを付けて投げる。どこに飛んでいるのかよく分からないが、リールを巻くとブルブルという振動が手に伝わってくるので、ちゃんと飛んだのだろう。今日は長潮なのであまり潮が動いていないような気がする。薄暗い中、潮目らしきものに向かって投げ続けるが、全くアタリがない。これは駄目なのかな、と思ってメタルバイブを替えようと思うが、真っ暗なのでグロー系のものの方がいいような気がする。それで、グロー系のものは、もう1個しか持っていない。それに取りあえず替えてみた。
 
 数投目で、ゴン、と当たった。エラ洗いをしているので、シーバスだろう。近くまで引き寄せて玉網で掬う。50cmほど、ハネだった。さてこれから、と思って何度も投げるが、全く反応がない。色が悪いのだろう、と思ってピンクやシルバーに変えてみるが、全く反応がない。時々、ルアーのフックにカタクチイワシが引っかかってくる。海面をよく見てみると、シーバスのボイルらしきものも見える。プラグを持ってきていない。今日はメタルバイブだけだ。
 
 6時ごろになったので、眠くなってもう帰ろうかと思った。取りあえず、ピンクのメタルバイブに交換して何度か投げてから帰ろう、と思った。タカミヤのオールピンクのメタルバイブで、これが早朝の時間帯にはいいらしく、本当によく釣れる。キャストして引いてくると、いきなりゴン、という感触があった。今度のは大きいみたいで、なかなか近寄ってこない。足元まで引き寄せてくると、結構大きいみたいで、45cm径の玉網に入るかなと思ったが、あっけなく入った。大きさを測ると70cmほどあった。フックの1本が折れていた。
 
 フックを交換して時計を見ると6時半を過ぎていた。7時には帰ろうと思っていたので、そのまま投げる。またゴン、と来る。今度は沖でエラ洗いをした。その拍子に針が外れた。投げる度にゴン、と来る。ちゃんと合わせるのだが、エラ洗いで針が外れる。その後、1匹追加して、もう帰ることにした。7時を少し過ぎていた。
 
 家に帰ってメタルバイブのフックを見てみると、針先が曲がっていた。これではちゃんと掛からない。
 
 今日は短時間の釣行だったが、大きな魚の引きも楽しめた。良かった。ただ、今は眠くて仕方がない。
 
20170505
 
Nikon D600 w/SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 DG HSM
 

2017年4月25日 (火)

知的な楽しみがなくなる

 一週間ほど前から頭痛に悩まされている。仕事をしていても、家で寝ていてもずっと後頭部がずきずきと痛む。肩が凝っているのだろうかとも思うけれど、大抵、肩こりは夜に酒を1杯飲むとそれを忘れられるのだが、今回はそうでもない。酒を飲むと更に後頭部が重くなり、痛くなる。

 日々の仕事が忙しいせいもあるだろうし、休日にきちんと休むこともなく早朝から釣りに出掛けてしまうこともあるのだろう。そういえば、ここ半年ほど自堕落な生活を送っているのではないかと自分を振り返って思ってみる。
 
 「知的な楽しみ」というものが失われつつあるのだ。写真に狂っていた頃は、写真を撮ることで言葉にできない感情を表現できると考えていた。詩を書くのと同じで、人間には言葉に出来ない感情というものがある。それを残していくには、その言葉にできない部分の周縁を、写真や詩によってなぞるしか方法はないと思っていた。それを何年もかかって追究していたのだ。ところが、「カメラ」が面白くなくなってしまった。カメラは底なしの泥沼のようなもので、一度足を踏み入れるとずぶずぶとその深みにはまっていき、結局底まで到達できないものだろうと思っていたのだが、デジタルになって、すべてがカメラとPC上でコントロール出来るようになった時、その深みの底が見えた。自分には何もできないという無力感。カメラとレンズをいかに吟味しても、銀塩のように目に見える違いは感じられず、少し細工をすれば高いレンズでも安いカメラでも「同じような」写真を作ることができるという無力感。そんな無力感を感じるようになってから、写真を撮るという行為が空しくなってしまった。
 
 銀塩の頃は、「これを使ったらもしかすると素晴らしい表現ができるのかもしれない」と期待して機材を調達した。そして、思うように出来た時、本当に嬉しいと感じた。けれど、デジタルでは自分の納得がいくまで、気の済むまで画像処理で追い込むことができる。だから、カメラは何でもいい。レンズも何でもいい。時間さえあれば、どんなカメラやレンズでも、見栄えのする写真に仕上げることができるのだ。
 
 カメラメーカーが苦戦しているという話を聞く。それはそうだろうと思う。面白くないのだから。「写真を作る」という、楽しみがない。ここ2年ほどやっている釣りは、どんな魚がかかってくるのかわからないという楽しみがある。そして、魚を釣り上げるために工夫を凝らすという楽しみがある。そんな楽しみが、写真からは消え去ってしまったような気がする。
 
 手元には、何台ものデジタルカメラがあるが、「使おうか」と感じるのは富士フイルムのカメラとレンズ群だけになってしまった。高価だったニコンD800やD600、そしてそれに付随するレンズ群も、あまり使う気にならない。仕事の写真なら、パナソニックのDMC-GM5で十分に事足りる。
 
 そんな状況にあることが、かなり寂しい。コニカ・ヘキサーRFが発売になった時のような、わくわくする感じが、カメラ業界には、今はなくなってしまった。
 
20170425
 
iPhone 5s

2017年4月23日 (日)

糸が切れる

 今日は休みになったので、早朝から釣りに出掛けた。少し足を伸ばそうかと思ったのだが、朝3時半に目覚ましをかけて一応起きたのだが、体が重い。それで、いつも行く堤防に行くことにした。4時前に出発した。

 4時半ごろに釣り場に着くが、誰もいない。まだ真っ暗で、東の空には月が出ている。暗い防波堤をヘッドライトの明かりを頼りに歩く。先端まで行って、今日はどこで釣ろうかと思う。
 
 最近、釣具のポイントで購入したショップオリジナルのシーバスロッド、リアルメソッドGR1006Mというのを持ってきた。シーバスロッドは1本も持っておらず、宇崎日新のワインド用の9フィートのロッドをずっと使っていたのだが、セールで1万円強とかなり安くなっていたので買ってみたのだった。10フィート6インチなので長いかと思ったが、9フィートの竿とそんなに使い勝手は変わらない。投げ竿は竿の善し悪しがよく分かるが、ルアーロッドの善し悪しは未だによく分からない。とりあえず、PEを使うのでsicガイドになっているものがいいかなと思ってこれを買ったのだった。
 
 上げ潮で、潮はよく動いているみたいだ。堤防の先端を見てみると、潮が東から西にかなりの速さで流れている。堤防の先端は沈みテトラがあって、もし掛かったら取り込みにくいかな、と思いながらも潮ヨレに向かって最近よく使っているメタルバイブの26gを付けて投げてみる。よく飛ぶ。良い竿なのだろうな、と思いながらリールをゆっくりと巻く。カラーはチャートで、手元にブルブルと振動が伝わってくる。
 
 二度目に投げた時、ガツンと根掛かりのような感触があった。困ったな、と思ってリールを少し巻くと、動いている。魚が水中を泳ぐ感覚が手元に伝わってくる。2投目から掛かるのか、と思いながらリールを巻くが、重すぎて巻けない。ドラグがチリチリと音を立てて糸が出ていく。何が掛かったのだろう、と思いながらやりとりをするが、魚の感触が手元に伝わってくるものの、重くてリールが巻けない。竿を立ててドラグから糸が出るに任せ、沈みテトラがあるから糸の位置を確認しようと思ってヘッドライトを点けると、糸が切れた。がっくりした。一体、何が釣れていたのだろう。
 
 PE1.2号をリールに巻いていたのだが、どうも沈みテトラに擦れて切れたみたいだ。ショックリーダーは2mほどしか取っていなかったのでもう少し長めに取っていたら良かったのかも知れない。PEは150mで798円という格安のものを巻いていたので、それであっという間に切れてしまったのかも知れない。
 
 呆然としながらヘッドライトを点け、ショックリーダーを結び直す。チャートカラーのメタルバイブは1個しか持っていなかったので、ピンクにしてみるが、動揺していたのだろう、リールのベールを起こすのを忘れたままキャストして、プチッという音と共に新品のメタルバイブは飛んで行ってしまった。またヘッドライトを点けてショックリーダーを結び直す。ふと気付くと、陽が昇りかけていた。釣り始めて1時間弱の間だった。
 
 それからメタルバイブを投げてみるが、何の反応もない。8時過ぎくらいには防波堤の先にスナメリの群れが現れて、釣りはほぼ絶望的になった。スナメリの群れとは逆の方向に投げてみるが、何の反応もない。釣りをしながら、朝のあの魚は、一体何だったのだろうと何度も思う。
 
 来週末は仕事が入っているから行くことは出来ないけれど、連休中にでもまた来ようと思いながら、9時に納竿とした。結局、何も釣ることが出来なかった。
 
20170423
 
iPhone 5s

2017年4月19日 (水)

桜が流れる

 一昨日の雨と風で、桜も一気に葉桜になってしまった。落ちた花びらが黒いアスファルトに点々とついているのではないかと思って仕事に行く途中、道路を丹念に見て回るけれど、花びらも全部、流されてしまったみたいで、ただ、無機質な灰色のアスファルトだけが桜の木の根元に広がっている。ただ、ただ、暑い日がこれから出来てくるのだろうと残念に思う。

 今日は思うことがたくさんあった。毎日思いながら生活をしている、生きているのだけれど、果たして私は生きていていいものなのかどうかということを少し考える。仕事を息切れしながら続けて、休みの日は暗いうちから釣りに出掛けて、そういう生活を続けていて果たしていいのかどうか。もうすぐ45になるというのに、一体、何をしているのだろう。
 
 写真を撮って、自分が生きていることを実感していたが、釣りをしていてもそれは出来ない。何か、自分というものを再度、確認する必要があるのではないかと思った。
 
 雨に流された花びらは、茶色くなって濁った水の底に沈んでいくのだろう。自分が死ぬ時は、それでいいと思う。何もかも手放して、それで死ねばいい。ただ、生きなければならない。生きることは、手作業だが、それを全うすることが自分の使命なのだろう。使命を果たすしか、ない、と改めて思う。
 
20170419
 
Panasonic Lumix DMC-GM1s w/Lumix G X Vario 14-42mm F3.5-5.6 O.I.S.

2017年4月15日 (土)

長い桜の咲く時間

 今年は4月に入ったけれど、寒い日が続く。日中は暖かくなる時もあるのだが、朝晩は寒くて、まだ上着がいる。ライトダウンジャケットを今の時期になるともうクリーニングに出したりしているのだが、今年はまだ着る機会があって、まだクリーニングには出していない。

 寒いので、まだ桜が満開だ。先週の土日に雨が降って、それで桜は散ってしまうのだろうと思っていたが、なかなか散らず、今日、仕事に出掛けて車で走っていると、桜の花びらがひらひらと舞い落ちていた。桜がこんなに散らない年も珍しいように思う。
 
 桜を見ながら、空に飛ぶ飛行機を見て思う。これが、軍用機でなければいいのだが、と。曇り空の雲間から時々見えるジェット機を見て、戦争が起こらなければいいのにと思う。春の、うららかな日のこの裏で、何かが起きていないように、と思いながら桜の散るのを眺める。
 
 私が高校1年生だった1989年、ベルリンの壁が崩れた。16歳だった私は、世界が変わる、と思った。そして、確かに世界は変わった。しかし、それが果たしていい方に変わったと言えるのだろうか。新自由主義の元で、私たちは大事なものを失ってきているのではないか。世界は広くなり、今度は縮もうとしようとしている。一体、何が正しいのだろう。
 
 長く咲く桜を見ながら、この桜が平穏に咲く光景を、来年もまた見られるように、と願った。ただ、淡々と生きて死ぬ。それだけが私の願いだ。
 
20170415
 
Panasonic Lumix DMC-GM1s w/Lumix G Vario X 14-42mm F3.5-5.6 O.I.S

2017年4月 9日 (日)

下ばかり向く

 目を覚ますと9時だった。昨晩は大きな雨音がして、時々目が覚めたけれど、久しぶりにゆっくりと眠れたような気がする。

 貧乏性で、休みになると何かをしていなければならないような気がしてならない。また、休みの日であっても、今日は何か仕事があったのではないか、と不安になる。特に今週末のように土日の2日間休みであったら、先週までの忙しさから、何か仕事をしていないとおかしいような気持ちになってくる。しかし、思い出しても仕事は何もないはずだ。細々した仕事は確かにあるけれど、今日、仕事場に行かなければならない仕事はないはずだ――そう考えながら起きて階下に降りた。
 
 2月くらいから、歯茎が腫れていて、痛みが続いていた。私は前歯をブリッジにしているのだが、そのブリッジの根元の歯茎が腫れて、時々、破れて膿が出た。膿が出たらもう腫れが治まるのだろうか、と思っていたのだが、腫れてはそれが引き、また腫れて、と結局2ヶ月の間腫れが続いた。薬を塗ったり、寝る前に殺菌してみたりとしたのだが、それでもなかなか引く気配がなかったのだった。それに加えて、2週間ほど前から右の奥歯もおかしくなり、口の中全体が腫れたようになっていた。食事をするとひどく痛む。
 
 昨日、朝早くに帰ってきて何もすることがなく、結局雑誌や本を見てはうとうとするという一日を過ごした。いつもより早く寝て、そしていつもより遅くに起きた。口の中の腫れが今日は引いていた。一体、何だったのだろう。疲労が知らない内に体の中に溜まっていたのだろうと思う。休みの日には釣りに出掛けるが、釣りは釣りで休みなしにずっと体を動かしているから、4時間から5時間くらいの運動になる。運動をするのは悪くないし、運動した後は気持ちがいいものだが、たまにはゆっくりと眠るというのも必要なのだろう。
 
 昼過ぎから、釣具屋に行った。昨日ロストしたメタルバイブと同じものを買いに行ったのだった。同じ物の在庫がなかった。26gのものが欲しかったのだけれど、20gのものしかなかったので、買わずにその後ろにあった30gのスロージグを1個と、ショックリーダーを1巻買って帰った。
 
 帰り、山裾を車で走ると、桜が満開だった。行く時には気付かなかった。カメラを持ってくれば良かったと思う。いつも下を向いてばかりで、上を見ることがなかった。それくらい、疲れていたのだろうと思う。
 
20170409
 
Panasonic Lumix GM1s w/Lumix G X Vario 14-42mm F3.5-5.6 O.I.S

2017年4月 8日 (土)

シーバスを釣る

 今週末は休みになったので、昨日から釣りに行こうと思って準備をした。だが、行く場所がなかなか決まらない。鳥取方面でコウイカやアジが釣れているという情報を見て、それなら、と思うが、鳥取まで2時間以上はかかるし、距離的にも100キロほどあるから、なかなか踏ん切りが付かなかった。行けばそんなに遠くない、と思うのだろうが、ここ1年ほどは近場でばかり釣りをしているので、行って何も釣れなかったらどうなのかな、と思ったりもする。それに、天気もあまりよくなさそうだ。それで、朝4時に起きて近所の護岸に釣りに行くことにした。

 投げ釣りばかりしていたのだが、昨シーズンの冬から春にかけて、ボウズが続いたので、冬でも何かしら釣れるものをと思って、メバリングの道具一式とシーバスなどのルアー釣りの道具一式を揃えてみた。と言っても1万円以上もするものは買える訳でもなく、なるべく安くて良さそうなものを、と年末や年度末のセールで買った。アマゾンで週末ごとに宇崎日新のルアーロッドブランドのアレスのロッドが廉価に売られていたので、全てそれで揃えた。メバル用はベルダンディβというもので、ルアー用はマジスティックWDというものだ。リールはオクマのヘリオス2500と、タカミヤのカロス4000HGというのを買ってみた。ヘリオスはスプールを外すとドラグのための金具とスプリングが外れて壊れてしまっていたので、それを取り付け直すという不具合があったが、まあまあ軽くて良い感じだ。今日は、マジスティックWDとカロス4000HGの組み合わせで出掛けた。先日、ヒラメを釣った時と同じ組み合わせだ。
 
 4時半に釣り場に着く。どうせこんな早くに誰もいないだろうと思っていたが、先客が8~10人ほどもいた。青いシマノのプロサーフ振出を4本も並べている年配の人がいたり、投げ釣りの人ばかりだった。カレイが釣れる場所なので、花見ガレイだろうと思う。人が多いから自分の入りたかった場所はどうなのだろう、と思っていたが、運良く空いていた。そこで準備をする。
 
 ルアー釣りと言っても遠くに投げないとどうも消化不良になるので、大抵は14gのジグヘッドにワームか、メタルジグか、メタルバイブくらいしか使わない。プラグを使えばいいのだろうが、どうもプラグというのは高価でいけない。ワームやジグは安上がりでしかも飛距離も素晴らしいので、釣れる、釣れないは別にしてこれでいいと思っている。投げること、が私にとっては結構大事なのだ。
 
 最初はワームとジグヘッドの組み合わせでやっていたが、何の反応もない。ワームの種類を変えてみたりもしたが駄目で、メタルバイブに交換した。5時半頃から辺りが明るくなり、6時くらいにはもうすっかり明るくなった。ただ、ひどい霧と霧雨だ。コンクリートの上に置いた道具は雨に濡れそぼっている。
 
 ブルブルという振動を感じながらリールを巻く。何投かしていると、ゴン、とあたった。根掛かりか、と思うと走り出す。リールを巻くと、かなり引いているのが分かる。30mほど先でバシャバシャと水しぶきが上がる。エラ洗いをしているから、シーバスだ。竿の弾力で、すぐに引き寄せることができた。このアレスのロッドとカロスのリールの組み合わせは、前にヒラメを釣った時もそうだったが、易々と魚を引き寄せることができる。タモを用意して入れるが、魚が結構大きくてなかなか入らない。何とかネットに入れて引き上げる。大体60cm強というところだった。ヒラメかマゴチが釣れたらいいなと思って来ていたので、持って帰るかどうか少し悩んだが、今から梅雨くらいまでのスズキは旨いというから、持って帰ることにした。クーラーに頭から入れ、キッチン鋏をエラから入れて切ると血が抜けた。血抜きだけしておけば、そんなに臭くはないだろう。
 
 それから、雨が強くなってきたのと、根掛かりで一個しか持ってきていなかったピンクのメタルバイブをなくしてしまったので、7時半くらいに帰ることにした。家に帰ると雨は上がっていた。
 
 家に帰ってスズキを捌く。血がうまく抜けていて、綺麗な身だった。よく太っていて、脂が多い。刺身にしようかと思ったが、臭みがあったら嫌だなと思ってフライにすることにした。昼、フライにするとふわふわの身で、全く臭みがない。それはそれで良かったのだが、それならやはり刺身にする方が良かったかも、と思った。
 
 実質3時間ほどの釣行だった。昼頃からまた盛大に雨が降り始めた。満開になっている桜は、もう散ってしまうかもしれない。
 
20170408
 
Panasonic Lumix DMC-GM1s w/Lumix Vario X 14-42mm F3.5-5.6 O.I.S

2017年4月 5日 (水)

桜と写真と

 年度末、年度初めで忙しい。普段よりもずっと忙しくて、家に帰るとぐったりしている。仕事場への行き帰りに山を見たら山桜が満開で、桜の写真を撮りに行きたいと思う。しかし、仕事のためになかなか行けないでいる。

 今日は仕事の都合で、外に出ることがあった。姫路城の近くを通って出張先に行くのだが、今日は雨が降らないということだったから自転車で出掛けた。自転車でおよそ30分の道のりだ。春になって、自転車も楽になった。手袋をせずに自転車に乗ると、ハンドルのゴムのかすが手のひら一杯についた。冬の間、手袋をして自転車に乗っていたから、自転車のハンドルのゴムが劣化していることに全く気付いていなかったのだった。折角外に出るのだから、と思ってカメラを持って出掛けた。首からカメラを提げて時々、桜を見かけると写真を撮る。
 
 平日なのに、姫路城の周りは観光客でいっぱいだった。先年、修理が終わったからだろうか。姫路城の前にある大きな駐車場の前を通ると、観光バスが何十台も停まっていた。
 
 時々、写真を撮りながら自転車を走らせる。風が強い。春は自転車で走るにはいい季節なのだが、風が強い日が多くて向かい風になると自転車をこぐのが辛い。ゆっくりと自転車を漕ぎ、目的地に向かう。
 
 帰りも姫路城の周りに走った。観光客は相変わらず多い。桜の季節、平日に観光に行くというのはいいものなのだろうな、と想像する。仕事を始めてから、そんなことが出来たことはない。春は、いつも大量の仕事と共に慌ただしく通り過ぎていく。今年も、きっとそうなのだろう。
 
20170405
 
Panasonic Lumix DMC-GM1s w/Lumix G X Vario 14-42mm F3.5-5.6 O.I.S.

2017年4月 4日 (火)

もう4月

 寒い日が続く。冬の間から使っている薄手のダウンジャケットを手放せないでいる。自転車で通勤するというのは今の時期、気持ちが良いものだが、まだ手袋とダウンジャケットが手放せない。寒い。

 もう4月なのだ。4月という暦の上ではもう春の最中の筈なのだが、私にはそれが実感できない。思いもかけないことが起きたり、個人的なことでも気がかりなことが続いたりして、鬱々とした日々が続く。季節の変わり目には弱くて、気持ちが滅入ることが多いのだけれど、それが今年は特に酷いように思う。
 
 職場で仕事をしていて、ふと窓から景色を見てみると、桜が咲いていた。窓の下にはソメイヨシノがもう満開のように咲き誇っていて、花びらではなく、花がそのまま落ちていた。枝にはヒヨドリがいて、桜の花をついばんでいる。そして、その奥にはつがいのキジバトがいて、時々羽を広げたり首をかしげたりしている。自分が春の気持ちにならないだけで、自分の周りはもう春なのだということがわかった。目を上げて窓の外に見える丘を見てみると、山の中ほどには山桜が点々と咲いている。今すぐに仕事を放り出してその丘に登って桜の木を見上げてみたいと思った。
 
 仕事場の、冷たいリノリウムの床を歩きながら、本当に自分には春なんかが来たことがあるのだろうか、とふと思う。今までの人生で、春という季節はあったのだろうか――若かった頃、その頃は春だったのだろうか?
 
 私には、そんな記憶が、ない。
 
20170404
 
Fujifilm X-E2 w/EBC Fujinon XF 23mm F1.4

2017年3月20日 (月)

買いたい物はいつも店頭にない

 先日、コーヒーミルを使おうと思って食器棚を探すと、本体は見つかったのだが、蓋の部分がなくなってしまっていた。小一時間ほど探し回ったのだが、どこを探しても見当たらない。3回の引っ越しの間にどこかになくなってしまったとみえる。蓋をせずにミルを使おうとしても使えないのは明白なので、仕方なく、ミルを買いに行くことにした。

 近所の家電量販店ならあるだろうと思い、車で15分ほどの所にある店に出掛けた。コーヒーメーカーの所にあるだろうと思って探すが、見当たらない。店員に聞くと、「取り寄せです」と言う。車に乗り、別の量販店に行く。そこも見当たらない。店員に聞くのも面倒だったので、買わずに帰る。帰りにリサイクルショップがあって、もしかしたらそんな所にあるのかもしれないと思って寄ってみるが、そんなうまく置いてある筈がない。釣り具の収納のためのプラケースだけ買って帰ろうと思い、家から5分もかからないショッピングモールの中の100円ショップに行き、プラケースを買って、そのモールの中を歩きながらそういえば家電も扱っていたな、と思って覗いて見ると、ミルがあった。定価に近い値段だったので買うかどうか迷ったが、探し回ったので買わないのも、と思って買って帰った。家に帰り、コーヒー豆を挽きながら、そういえば自分が欲しいと思う物は、近所ではほとんど売っていないなと思った。
 
 投げ釣りをしていると、投げ用のロッドとリールが必要なのだが、近所の釣具屋にあるものはその店のオリジナルブランドの安いものとか、せいぜいシマノのサーフランダー程度で、キススペシャルとかマスタライズキスなんて竿は売られているのを見たこともない。がまかつのがま投アルテイシアという竿が去年出て、一度見てみたいと思いながらも見たこともない。今、自分が使っている投げ竿の主力はシマノのスピンパワー365FXと宇崎日新のゼロサムキスだが、これも釣具店で買ったものではない。オークションとか通販とか、そんな、「現物を見ない」という状態で買ったものだ。
 
 カメラを昔、海外から買ったりしていた時も現物を見ることはなかったが、あれは中古カメラだったから、同じ機種については使ってみたこともあったし、実際に中古カメラ店で触ってみたこともあったりした。勿論中古カメラは一点物だから、それぞれにコンディションの違いはあるのだけれど、それは博打のようなもので、外れを掴んで苦い思いをすることの方が圧倒的に多かったけれど、ごく稀にいい状態のカメラが手に入ったりもして、それはそれで良かったりもした。しかし、釣具は使ったことのあるものを中古で買うわけではないし、買うのは大抵新品のものである。
 
 多分、在庫の問題があるのだろうと思う。カメラ屋に較べたら釣具屋は広大な店内だが、そんな店内でも竿みたいな大きなものは並べておいても売れないものはずっと売れないだろうと思う。投げ釣りをしている人もルアーをやっている人に較べたらごく少数なのかもしれない。しかし、昨年、キス釣りをしていて思ったのは、結構な数の人が、結構な値段の竿を使っているということだった。シマノのキススペシャルを使う人はよく見かけるし、ダイワのマスタライズキスを使う人も見かけたことがある。がまかつのバトルサーフを3本並べて置き竿でやっている人も見かけた。多分、限られた需要なのだろうけれど、確実にあるのだろう。もしかしたら大都市圏の釣具屋に行けばそんな竿を店頭で買うことも出来るのかもしれない。
 
 今使っている釣具のほとんどは、通販で買ったものになってしまった。欲しいと思って釣具屋に行っても売っていないのだ。売っておらず、「取り寄せになります」と言われると、「じゃあ、自分で取り寄せた方が早い」と考えて「いいです」ということになってしまう。結局、釣具屋で買うのは錘とか、仕掛けとか、エサになってしまう。先日、ヒラメを釣ってルアー釣りをちょっとしてみようかな、と思って釣具店に行ってみるが、今度は種類が多すぎて何を買えば良いのかよく分からない。何をしたいのかもよく分からない状態で、店員に聞いても店員もさあ、という感じだし、結局ネットで調べて必要なものは通販で、となってしまう。
 
 本屋に行っても同じだ。自分が読みたいと思った本を買いに本屋に行っても、ない。聞くと「取り寄せです」となる。それで、アマゾンで買う。
 
 最近、店で買ったものを考えてみると、釣具を入れるプラケース、それからそのプラケースを持ち運ぶための道具箱くらいだろうか。釣り用のタックルケースを通販で買おうかと思ったのだけれど、大きさがピンとこない。ホームセンターに行ったら工具用のケースが680円という値段で売られていて、ちょうどいい大きさだったのでそれを2個買って使っている。釣具一式と財布、ケータイも入って、気に入っている。
 
 店で買う方が、後悔は少ない。本当に必要なものなのかどうか、そこで逡巡するからだ。ホームセンターで680円の工具箱を買う時も、横にある一回り大きな1680円の工具箱にするかどうかかなり迷った。多分、今までに買ったものの中でも、店で実際に見ていれば買わなかっただろうと思うものもたくさんある。「これだったら買わなかったのに」という後悔が、通販にはいつもついて回るような気がする。
 
 カメラなら、量販店に大抵置いてあるからそれをよく見て、それからそこで買うかどうかをしばらく考えれば良かったのだけれど、釣具はそれができないのが辛い。だから、不要な釣具が少しずつ増えてきてしまった。買ってから全く使っていないものもいくつかある。勿体ない。
 
20170320
 
Nikon COOLPIX S620

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