2017年3月20日 (月)

買いたい物はいつも店頭にない

 先日、コーヒーミルを使おうと思って食器棚を探すと、本体は見つかったのだが、蓋の部分がなくなってしまっていた。小一時間ほど探し回ったのだが、どこを探しても見当たらない。3回の引っ越しの間にどこかになくなってしまったとみえる。蓋をせずにミルを使おうとしても使えないのは明白なので、仕方なく、ミルを買いに行くことにした。

 近所の家電量販店ならあるだろうと思い、車で15分ほどの所にある店に出掛けた。コーヒーメーカーの所にあるだろうと思って探すが、見当たらない。店員に聞くと、「取り寄せです」と言う。車に乗り、別の量販店に行く。そこも見当たらない。店員に聞くのも面倒だったので、買わずに帰る。帰りにリサイクルショップがあって、もしかしたらそんな所にあるのかもしれないと思って寄ってみるが、そんなうまく置いてある筈がない。釣り具の収納のためのプラケースだけ買って帰ろうと思い、家から5分もかからないショッピングモールの中の100円ショップに行き、プラケースを買って、そのモールの中を歩きながらそういえば家電も扱っていたな、と思って覗いて見ると、ミルがあった。定価に近い値段だったので買うかどうか迷ったが、探し回ったので買わないのも、と思って買って帰った。家に帰り、コーヒー豆を挽きながら、そういえば自分が欲しいと思う物は、近所ではほとんど売っていないなと思った。
 
 投げ釣りをしていると、投げ用のロッドとリールが必要なのだが、近所の釣具屋にあるものはその店のオリジナルブランドの安いものとか、せいぜいシマノのサーフランダー程度で、キススペシャルとかマスタライズキスなんて竿は売られているのを見たこともない。がまかつのがま投アルテイシアという竿が去年出て、一度見てみたいと思いながらも見たこともない。今、自分が使っている投げ竿の主力はシマノのスピンパワー365FXと宇崎日新のゼロサムキスだが、これも釣具店で買ったものではない。オークションとか通販とか、そんな、「現物を見ない」という状態で買ったものだ。
 
 カメラを昔、海外から買ったりしていた時も現物を見ることはなかったが、あれは中古カメラだったから、同じ機種については使ってみたこともあったし、実際に中古カメラ店で触ってみたこともあったりした。勿論中古カメラは一点物だから、それぞれにコンディションの違いはあるのだけれど、それは博打のようなもので、外れを掴んで苦い思いをすることの方が圧倒的に多かったけれど、ごく稀にいい状態のカメラが手に入ったりもして、それはそれで良かったりもした。しかし、釣具は使ったことのあるものを中古で買うわけではないし、買うのは大抵新品のものである。
 
 多分、在庫の問題があるのだろうと思う。カメラ屋に較べたら釣具屋は広大な店内だが、そんな店内でも竿みたいな大きなものは並べておいても売れないものはずっと売れないだろうと思う。投げ釣りをしている人もルアーをやっている人に較べたらごく少数なのかもしれない。しかし、昨年、キス釣りをしていて思ったのは、結構な数の人が、結構な値段の竿を使っているということだった。シマノのキススペシャルを使う人はよく見かけるし、ダイワのマスタライズキスを使う人も見かけたことがある。がまかつのバトルサーフを3本並べて置き竿でやっている人も見かけた。多分、限られた需要なのだろうけれど、確実にあるのだろう。もしかしたら大都市圏の釣具屋に行けばそんな竿を店頭で買うことも出来るのかもしれない。
 
 今使っている釣具のほとんどは、通販で買ったものになってしまった。欲しいと思って釣具屋に行っても売っていないのだ。売っておらず、「取り寄せになります」と言われると、「じゃあ、自分で取り寄せた方が早い」と考えて「いいです」ということになってしまう。結局、釣具屋で買うのは錘とか、仕掛けとか、エサになってしまう。先日、ヒラメを釣ってルアー釣りをちょっとしてみようかな、と思って釣具店に行ってみるが、今度は種類が多すぎて何を買えば良いのかよく分からない。何をしたいのかもよく分からない状態で、店員に聞いても店員もさあ、という感じだし、結局ネットで調べて必要なものは通販で、となってしまう。
 
 本屋に行っても同じだ。自分が読みたいと思った本を買いに本屋に行っても、ない。聞くと「取り寄せです」となる。それで、アマゾンで買う。
 
 最近、店で買ったものを考えてみると、釣具を入れるプラケース、それからそのプラケースを持ち運ぶための道具箱くらいだろうか。釣り用のタックルケースを通販で買おうかと思ったのだけれど、大きさがピンとこない。ホームセンターに行ったら工具用のケースが680円という値段で売られていて、ちょうどいい大きさだったのでそれを2個買って使っている。釣具一式と財布、ケータイも入って、気に入っている。
 
 店で買う方が、後悔は少ない。本当に必要なものなのかどうか、そこで逡巡するからだ。ホームセンターで680円の工具箱を買う時も、横にある一回り大きな1680円の工具箱にするかどうかかなり迷った。多分、今までに買ったものの中でも、店で実際に見ていれば買わなかっただろうと思うものもたくさんある。「これだったら買わなかったのに」という後悔が、通販にはいつもついて回るような気がする。
 
 カメラなら、量販店に大抵置いてあるからそれをよく見て、それからそこで買うかどうかをしばらく考えれば良かったのだけれど、釣具はそれができないのが辛い。だから、不要な釣具が少しずつ増えてきてしまった。買ってから全く使っていないものもいくつかある。勿体ない。
 
20170320
 
Nikon COOLPIX S620

2017年3月 4日 (土)

春の一日

 今日は本でも読みながらゆっくりとしていようと思ったのだが、昨日、ヒラメが釣れたのを思い出して、出掛けることにした。家を出たのは9時前だった。

 
 宇崎日新のワインド用のロッドと、釣具のポイントのショップブランドのカロスS4000HGというリールの組み合わせで、21gのジグヘッドとワーム、ということにした。案の定、釣り場には誰もいない。
 
 道具の用意をして、釣りを始めるが、汚い藻が掛かるばかりでバイトもない。時間だけが流れていって、結局、2時間が過ぎる。12時前になってやっとバイトがあるが、乗らない。1時前に撤収した。昨日は目の前まで魚が追いかけてくるのが見えていたが、今日は潮も澄んでいて、魚の気配もあまりなかった。ただ、今日はうららかな春の日で、昨日のような風もなくて堤防で竿を振っていても気持ちが良かった。
 
 昼過ぎに帰宅して、カップラーメンを食べると急に眠気がしてきて、ベッドに横になる。そのまま眠り、変な夢を見た。目を覚ますと5時過ぎだった。
 
 台所に行って、昨日のヒラメの残りを切ってフライにしてみた。白身のフライとしては、極上のものだと思った。また、いつかヒラメが釣れればいいなと思う。少し暖かくなってきて、気分も少しずつ晴れてきているような気がする。このまま、何事もなく、平穏な日が過ぎていけばいいなと願っている。
 
20170304
 
iPhone 5s

2017年3月 3日 (金)

ヒラメ釣り

 今日は休暇を取って仕事を休んだ。平日には休みをなかなか取ることができないから、釣りに出掛けようと思ったのだが、平日の昼間は道路も渋滞しているだろうし、どうしようかと思った。それに、今の時期は水温も低くてほとんど何も釣れないし、行く所も考えないといけないだろうと思った。

 1ヶ月ほど前に、アマゾンで宇崎日新のマジスティックというワインド用のロッドを1本、購入した。1年後に太刀魚釣りに行く時に使えればいいかなと思ったからだった。アマゾンでは最近、週末限定で宇崎日新の竿のいくつかが値引きされていて、買うつもりはなかったのだけれど安かったから買った、というのが正直なところだ。不要なものでも安かったらつい、買ってしまう。
 
 そのワインド用のルアーロッドを一度、試しに使ってみようと思った。メタルジグも35gまでのものなら使えるようだったから、それを使って遊んでみてもいいかなと思ったのだった。ワインドなんてしたことがないから、ネットでやり方の動画などを見て、釣具店で見切り品になっていたソフトルアーを買い、ジグヘッドも店頭にあった一番安いものを買って、出掛けた。こんなもので釣れるのかな、と正直、思う。
 
 釣り場に着いたが、初めての釣り場だったので、底の様子がよくわからない。それで、重めのスピンテールジグを付けて投げてみる。思ったよりもずっと浅い。多分、水深は2メートルほどなのではないかと思う。底を取る前にもうジグが底に付いている感じだ。ゆっくりとリトリーブするが、何も反応がない。時々、ガツッというバイトらしきものがあるが、全く乗らない。岸を眺めていると、手前までシーバスらしきものが何度か追いかけてきている。もしかしたらシーバスが釣れるかも、と思いながらスピンテールジグを投げるが、時々バイトがあるのにやはり乗らない。バイブレーションを持ってきていたのでそれに付け替えて投げてみるが、全然駄目で、プラグに変えてみるが、やはり全く、という状態だった。
 
 しかし、プラグやバイブレーションはあまり好きでない。元々投げ釣りばかりしているから、仕掛けが遠くに飛ばないと満足出来ないのだ。メタルジグなんかはちょっと竿を振れば100mほど先まで飛んでいくので、釣れなくてもそれだけで楽しく感じる。今日は向かい風だったせいもあるのだが、バイブレーションを投げても風に押し戻されてほとんど飛距離が出ない。
 
 ルアーを追う魚の影は何度も見かけたけれども、結局何も釣れないまま1時間半ほどが過ぎた。それで、ワインドをしてみることにした。28gという重いダートヘッドを付けたが、これは釣れるかどうか云々の話ではなくて、飛ばしたいというそれだけの意味だ。それにピンク色のワームを付ける。なかなかリズムが取れずに難しい。投げてはしゃくり、しばらく止めてまたしゃくる。こんなことで本当に釣れるのか、と思いながら10回目くらいに、いきなりゴン、と重くなった。引いているので間違いなく魚だ。タモを用意して引き寄せると、平べったい魚が見えた。ヒラメだった。タモを伸ばしてすくう。久しぶりの大きな魚だった。
 
 今日は多分釣れないだろう、と思ってクーラーも何も持ってきていなかったので、シメてから、タックルボックスの中に入れてあったポリ袋を広げてそれに入れた。ばたばたとポリ袋の中でヒラメが暴れる。こんなこともあるのだな、と思う。
 
 家に帰って計ると、ちょうど50cmだった。捌いて少しだけ刺身にして昼飯に食べたが、すばらしく旨い。寒ヒラメといって、ちょうど旬なのだろう。ヒラメの腹の中からは、大きな肝や卵と共に、10センチほどのボラの子がそのまま出てきた。今日はほんの数時間も釣りをしなかったが、こんなのが釣れるなら、また行こうと思った。
 
20170303
 
iPhone 5s

2017年3月 1日 (水)

梅の木

 朝は相変わらず寒いが、昼間は過ごしやすくなってきた。気付いてみればもう3月で、春なのだった。

 庭先に咲いている梅は、今が満開だ。
 
 8年前に今住んでいる家に移った時、狭いながらも庭があったのでそこに庭木を植えようと思ったのだった。新婚の頃に住んでいた庭付きの借家もあまりに殺風景だったから、玄関先に山吹の木を園芸店で買ってきて植えたのだけれど、何年か前にたまたま用事があってその借家の前を通り過ぎると、借家は取り壊されていて、空き地になっていた。勿論、私が植えた山吹もなくなっていて、何となく寂しいような気がした。今は高校生になった子どもがまだよちよち歩きで、その子どもの手を引いて山吹を買った記憶が蘇ってきた。もうあれから15年以上が経つ。周囲の風景も、そして私自身も、変わってしまった。
 
 庭木には何がいいだろうと思った。妻が風水がどうのこうのとか言うものだから、それを調べたら家の西南に梅と棗を植えればいいということが分かったので、園芸店に行って梅を3本、棗を2本買ってきた。その梅が、今は大きくなって白い花を満開に付けている。実がなる梅なのだけれど、去年はほとんど実を付けなかった。2年前にはたくさんの実を6月頃には付けたから、それを焼酎に漬け込んでそのままになっている。2年も経つから多分良い具合に梅酒が出来ているだろうとは思うのだが、安いウィスキーばかり今は飲んでいて、梅酒を飲むこともない。機会があれば床下のストッカーから出してみようと思う。
 
 棗の木はすぐに大きくなった。幹も太くなって、鈴なりに実を結んでいたのだけれど、昨年、家の玄関にスロープを付けた関係で2本とも切ってしまった。どこかに移植できればしたいと思っていたけれど、大きすぎてそれも叶わなかった。棘がたくさんある木だったから、剪定にも苦労したし、何せ夏の間にものすごい勢いで大きくなるものだから、いくら切っても追いつかないくらいだった。あの、棗の木を切ってから家にいろいろと不幸が舞い込むようになったような気がする。気のせいだろうとは思うが、大事にしていた棗の木だったから、それを切ってしまったことに後ろめたさや後悔があるのだろうと思ったりもする。
 
 しかし同じ時に植えた梅は、美しく咲いて良い匂いを辺りに漂わせている。春はまだ遠いのかと思っていたけれど、もう春は来ていたのだった。
 
 もう、何も起こらないで静かに暮らしたい、そう願う。
 
20170301
 
Nikon D800 w/AF Micro Nikkor 70-180mm F4.5-5.6G ED

2017年2月19日 (日)

やっと落ち着く

 ここ一ヶ月ほど、個人的にいろいろな出来事があって、疲れ切っていた。仕事にしても、家のことにしても、ばたばたとしなければならないことが目の前に積み重なっていて、人生にはこんなこともあるのだろうとは思うが、しかしいつも願っている平穏な生活というものからはほど遠いような日々だった。

 外はうららかである。庭の梅の花がぱらぱらと咲き始めている。去年はあまり咲かなかったのだが、今年は蕾が枝一杯に付いている。いつも横を通って仕事に行ったりするのに、全然気がつかなかった。目の前の出来事にばかり気を取られて、周囲が見えていなかったものとみえる。
 
 写真を撮りに行くこともせず、一日かけて釣りに行くこともできない。2月というのはあまり釣れるものもないので、それはそれでいいのだが、せいぜい夕方に1時間ほど時間を見つけてメバル釣りをするくらいだ。今月に入ってから1度出掛けたが、1時間ほど竿を振った程度では時合も何もなく、ただ空振りに終わる。釣りをしていてもいろんなことが気になって、釣りどころではないということもわかった。
 
 今日は久しぶりに何もないから、と思って、昨日はかなりの酒を飲んで寝た。朝、目が覚めても、まだ昨日の酒が残っている。さすがに起きてから数時間経ったら抜けたが、ここ数ヶ月、軽く酔ったような日々を送っているように思う。現実なのか、あるいは酔って現実が見えていないのか、よく分からない。ただ、気付いたら2月も終わろうとしている。それが現実のようだ。
 
 本当の意味での平穏な日々が、いつ来るのだろうと思う。
 
20170219
 
Nikon COOLPIX S620

2017年1月15日 (日)

 昨日の夜から雪が降り始めた。雪が降るのは久しぶりだ。平日なら仕事にどうやって行こうかと頭を悩ませるところなのだが、今日はたまたま日曜日で、仕事は休みだったから朝から雪を見て煙草を吸いながら、寒い、とだけ思った。ほとんど雪が降らない地方なので、朝から家の横の道路は車があまり走っていないし、雪の日特有のほんわりとした静けさがあって、心地よさを感じた。

 家にいてしばらく新聞を読んだりコーヒーを飲んだりテレビを観たり、と一通りの日曜日の過ごし方を試みる。休日は大抵早朝から釣りに出掛けて昼前に帰ってきて、そこから道具を洗ったり魚を捌いたりするのが日課だったから、こんな風に「普通の」日曜日を過ごすというのも久しぶりのような気がする。本でも読んで過ごそうかと思って本を手に取るが、頭の中に内容が入ってこない。家人が買い物をしたいが雪で出られない、というので家から歩いて1キロほどの所にあるドラッグストアまで長靴を履いて歩いて買い物に行くことにした。
 
 雪は結構激しく降っていた。牡丹雪だから、道路は雪が解けたりして車が走れない状況でもないが、今日は交通量がとても少ない。時々、チェーンをつけて走っている車があって、私の横を音を立てて通り過ぎる。アスファルトむきだしの所でチェーンを付けると、タイヤに悪いんじゃないかな、と思う。
 
 独身の頃、S14シルビアに乗っていた。FRのマニュアル車だった。社会人になって1年目の12月だったか、家に帰る途中から雪が降り始めた。街に入る長い峠道の入り口に雪がみぞれのようになって溜まり、車がそこに嵌まり込んでスリップして動けなくなった。アクセルを踏んでも車が後ろに下がっていく。後続車がけたたましくクラクションを鳴らす。ブレーキを踏んでも車が動かず、ハンドブレーキを少し効かせた状態にしながらアクセルを踏み、何とか路肩に車を寄せた。トランクにチェーンを入れていたので車をジャッキアップさせて、チェーンを嵌めた。車の下にチェーンを敷いて車を少し移動させて装着するタイプのチェーンだったが、路肩も雪が酷くて、車を動かしたらあらぬ方向に動いていきそうだったから、わざわざジャッキアップしたのだった。辺りは暗く、冷たい金属のチェーンを雪の中で扱っていると手がかじかんできて、自分は何をしているのだろう、とふと我に返るのだった。
 
 あれ以来、チェーンは車を買い換える度にその車種に合うものを買ってはいるのだが、付けてはいない。雪が多い所に住んでいた時は、レガシィにスタッドレスタイヤを履けばほとんどの場合大丈夫で、こんなにスバルの四輪駆動は凄いのだ、と思い知ったが、今みたいに年に1回か2回の降雪のために四輪駆動でスタッドレスというのもなんだか割に合わないので今はスタッドレスタイヤは買っていないし、四駆の車も乗っていない。
 
 こんな時に釣りに行こうと思ったらやはり四駆の方がいいのだろうと思う。冬の鳥取で、波が穏やかな日に釣りをしたいと前々から思っている。釣りを終えて途中、温泉に寄って温まってから帰るという釣行をしたいと思うが、やはり雪があるかと思うと二の足を踏む。鳥取に雪がなくても、鳥取に行く途中の山道に雪が降るのだ。
 
 スズキのイグニスという小さな車があって、あれの4WDモデルが自家用車だったら、きっと休日が楽しいだろうなと思う。一人で釣りをしに行くという用途にも、写真を撮りに山奥に行くという用途にも、ぴったりなのではないかと思うのだ。いつか、買えるようになればいいのに、と思う。
 
20170115
 
Nikon COOLPIX S9300

2017年1月 9日 (月)

アメフラシ

 釣りに出掛けた。一昨日は仕事で、昨日は雨だったから、今日は行こうと思っていた。今の時期、明るい昼間は何も釣れない。投げ釣りばかりしているが、本当に竿先がぴくりとも動かない。ただ、暗いうちは何かしら釣れる。昨日のうちに青虫を1000円分買ってきておいて、今日の暗いうちに家を出て、朝になったら帰宅するという計画で、出掛けることにした。

 朝4時に起きるが、体が重くて起きられない。携帯電話のアラームを解除してまだ温かい布団に潜り込む。潜り込んでうとうとしながら、やはり出掛けようと決める。重い体を引きずって服を着替え、洗面をして出掛けた。途中、コンビニによって食べ物を買う。コーヒーを飲みながら釣り場に行く。着いたのは5時前だった。4時半過ぎに家を出たから、20分ほどで着いたことになる。いつもは渋滞などで結構時間がかかる場所なのだが、さすがに休日の早朝は道路は結構空いていた。ただ、信号が多くて結構な数ひっかかったので、これくらいになった。この場所、灘浜の水道部には自転車で来たことがあるが、自転車でも30分くらいの距離だ。
 
 公園の駐車場に車を置いて、防寒着を着込んで歩く。300mほど歩かなければならないが、大した距離ではない。まだ真っ暗で誰もいないだろうと思って護岸を歩くと、自分が入ろうと思ったポイントに先行者がいた。反対側に入って、準備をする。
 
 背後3メートルくらいのところにコンクリートの壁があるので、長い竿は使えない。この場所に来る時はいつもシマノのホリデーショートスピンの2.5mのものを使う。この竿の250GX-Tを1年半ほど前から愛用していて、どんな他の竿よりもたくさんの魚を釣り上げているような気がする。15号の錘で70~80mくらいは余裕で飛ぶし、何より軽くて便利だ。大きな魚が当たると竿が飛ぶが、それはそれでいい。ジェット天秤の15号を取り付け、タイガー針のカレイ仕掛けに青虫を付けて、ごく力を入れずに投げる。水道部の真ん中辺りに落ちた。間もなくして竿先が動く。何か釣れているのかと思って上げてみたら30cm弱のセイゴだった。
 
 実はメバル釣りもしてみようと思って仕掛けを持ってきていたのだった。ガシラは結構明るくなっても釣れるが、メバルは暗いうちしかほとんど釣れない。メバル用のタックルを組んで、針に青虫を付けて投げる。ゆっくりとリールを何度か巻いていると、2匹メバルが釣れた。メバル釣りだけに来てもいいのかもしれない、と思った。
 
 投げて放っている竿を見ると、また動いているので引き上げると40cmくらいのアナゴが付いていた。アナゴは捌くのが面倒なのでどうしようかと思ったが、この時期のアナゴは旨いので持ち帰ることにする。それからしばらくして竿先に何度かゴンゴンというアタリはあるものの、結局魚は乗らず、釣果は4匹だけとなってしまった。
 
 夜が明けてもエサがまだ残っていたのでしばらく釣ろうかと思って釣り続けた。しかし夜が明けると同時にアタリは全くなくなってしまった。夜明けでクーラーや道具に露が降りてきている。ふと海面を見ると、白い軟体動物がひらひらと泳いでいる。海中を飛んでいるみたいに見える。海中から海面まで上がってきて、そのまま潮に流されていった。アメフラシだ、と思った。アメフラシがこのような感じで泳ぐということは知っていたが、見たのは初めてだった。なかなか面白い。カメラを出してきて写真を何枚か撮り、動画も撮ろうと思ったが、メニューを切り替えているうちにどこかに行ってしまった。
 
メバルの竿も片付け、青虫を房掛けにしてその辺りに投げ込んでおいた。竿先がゆらゆらと揺れるので何かが来たのかと思って上げてみたら、大きなウミケムシだった。もう帰ろうと思って片付ける。まだ8時半だ。
 
 早朝だけの釣りというのも悪くない。冬はなかなか釣れるものも少ないから、ひがな一日昼間にぼんやりしているより、暗いうちだけ釣りをして、明るくなったら帰るというのがいいような気がする。家に帰ってアナゴを何とか捌き、味噌汁にしてみた。すばらしく旨い。こんなに旨い味噌汁は久しぶりだと思った。
 
20170109
 
Nikon COOLPIX S620

2017年1月 7日 (土)

LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.

 良い天気だったので、仕事場まで歩いて行くことにした。晴れていたら自転車、雨だったら車で仕事場に行くのだけれど、歩いて行くのは久しぶりだ。歩いてもせいぜい20分というところだから、晴れている日は歩いてもいいなと思いながら家を出た。

 いい天気だったから、カメラを持ち出した。Lumix GM1sにPZ 14-42mmを付けたものだ。大抵、このGM1sとかGM5には12-32mmという小型のズームレンズか、14mmF2.5という薄っぺらい単焦点レンズを付けるのが常なのだが、防湿庫の隅にこのPZ 14-42mmというパワーズームの標準ズームが眠っていたのに正月明け、気付いたのだった。JJCの自動開閉式のキャップも付けて、いつでも写真を撮る時に使えるようにしたのが1年あまり前で、それ以来持ち出してもいなかった。これは同じくパナソニックのPZ 45-175mmを持っていて、どうせならPZレンズは2本しかないのでコンプリートしようとつまらない考えで買ったものだった。パワーズームはどうも性に合わず、使ったこともなかったし、ズームは手動で適当にするというのが良いとずっと思っていたので、結局使うこともなかったのだろうとは思う。
 
 空色のGM1sに付けるとレンズがカメラよりも一回り大きい。小さなカメラに大きなレンズであまり格好は良くないが、首から提げていると全く気にはならない。レンズの外径は大きいものの、軽いし、何よりそんなに厚みがないからだ。カメラの電源のONとOFFに合わせてレンズが伸びたり縮んだりして、そのたびにレンズキャップが自動で開閉するというのも、なんだか動作の素早いコンデジを使っているような感じで好ましい。
 
 仕事に行く道を歩くが、冬の朝の陰がいい。冬は木も葉を落として寒々しく感じるが、その枝が弱い斜光線に当たって複雑な陰をアスファルトに落としている。陰の中にあるものなどはまだ霜が解けずに残っていて、白く粉を吹いたようになっている。そんな風景を写真に撮りながら、歩く。あっという間に仕事場に着いた。
 
 仕事を終えて、また違う道を通って家に帰る。狭い道を車が結構なスピードで走る。道の一番端を歩いていると、向かってきた車のミラーが左腕に当たった。対向車とすれ違おうとして道路ぎりぎりまで寄せてきたようだ。見るとドライバーは中年の女性だったが、知らぬ風でそのまま走っていった。特に痛まないし、構わないけれども、そのまま走っていくのもどうかなと思う。歩いていたり、自転車に乗っていたりすると車のマナーの悪さがよく分かる。
 
 家に戻って撮った写真を眺めていると、12-32mmで撮ったものより一段シャープな写真になっているということがわかる。12-32mmは少しぼやけたようなところがあるのだが、PZ14-42mmはごく四隅を除いてシャープな感じだ。レンズを改めてみると、Made in Japanと書いてあった。国産のレンズだった。どこで生産されても品質がよければそれでいいのだが、昔のカメラでは当たり前だったMade in Japanに久しぶりに会ったような気がした。
 
20170107
 
Panasonic Lumix DMC-GM1s w/Lumix G Vario X 14-42mm F3.5-5.6

2017年1月 3日 (火)

釣り初め

 年が明けたが、正月という気分にもならない。家族は妻の実家に出掛けていて、私一人だ。一人だからかもしれないが、正月という気分でもない。家にいても寝ているかテレビをみてぼんやりしているかだ。昼間から酒を飲むという気持ちにもならないし、結局、ただの連休と同じになってしまっている。

 家にずっと閉じこもってテレビばかり観ていても仕方がないから、と言っても人混みが嫌いで買い物に行く気持ちも起きなくて、先立つものもないし、と釣りに出掛けた。これからの数ヶ月の間は何も釣れない時期で、去年は行くたびに、もうしばらく釣りには行かないと思いながら帰宅した。私の持っている道具で今の時期釣れるのはカレイかアイナメくらいだが、家の近くの海にはアイナメがほとんどいないということが分かっているし、カレイはもう乗っ込みの時期も過ぎてしまっているし、対象魚は何もない。釣れないのが分かっているのだが、とりあえずカレイが釣れるかも、と淡い期待を抱いて朝早くに起きて家を出た。
 
 寒いかと思って厚着をしてきたのだが、そんなに寒いわけでもない。肌を刺すような、呼吸も止まりそうな寒さを想像していたのだが、春先の早朝のような朝だ。気温は2度だが、厚着をしてきたからそんなに寒くもない。家を4時半に出たので、釣り場には5時に着き、5時半には3本の竿を出し終わった。まだ真っ暗だ。夜明けは7時頃だから、もし釣れるとすればこの2、3時間だろうと思う。しばらくして、一番近くに投げた竿が動いた。上げてみると、この時期だからか、セイゴが釣れていた。リリースしようかと考えたが、折角なので持ち帰ることにした。またしばらくして同じ竿が動く。またセイゴだった。これはさっきのよりも少しだけ大きかったので持ち帰ることにする。リリースすればいいのに、と独り言を言う。釣りをしているのは私一人で、いつもの護岸には誰もいない。東側に伸びる波止には何人かいるようで、ヘッドライトの明かりが見えたりする。
 
 夜が明けるが、波が高いのと、西風が強いのとで竿先が常に揺れて、アタリが全く分からない。夜が明けてもなかなか陽が昇ってこない。雲がかかっているみたいだ。やがて、雲の隙間から太陽が姿を現した。去年もそうだったが、釣りに行くと写真を撮るのにとても良い光景と遭遇する。ただ、荷物になるのと、カメラに釣りエサの臭いが付くのが嫌なのとで、カメラはコンデジを持って行くくらいだ。ほとんどiPhoneで済ませてしまっている。ただ、コンデジもiPhoneも夜明けや日没の風景を撮るには向いていない。ノイズが盛大に出るからだ。新しいカメラならこんなこともなくなっているのだろうと思うが、釣りに持って行くのに高価なカメラは必要ないし、水没させてしまいそうだから怖い。それで、結局いつもニコンのCOOLPIX S620を持って行くのだった。
 
 今日もS620を持って、護岸を少し歩いた。どうせ何も釣れないだろうから、竿は放ったらかしにしておいても構わないだろう。歩いて、取りあえず写真になりそうな場所を見つけて何枚か写真を撮る。釣り座に戻るが、やはり何も釣れていない。結局、10時前まで何も釣れず、エサは少し余っていたが、もう帰ることにした。粘っても釣れない時期だ。ボウズではなかったので、いいことにする。
 
 投げ竿の穂先を眺めながら、去年あった色々なことを思い出した。今年も最初から色々と辛いことがあることが分かっているが、果たして自分が耐えられるのだろうかと不安になる。釣りに行くのもそんなことを一時だけ忘れるためだったのに、と思い出して苦笑した。
 
20170103
 
Nikon COOLPIX S620

2016年12月27日 (火)

今年も終わり

 この間12月に入ったと思ったらもう12月も終わろうとしている。あと数日で新年が始まる。今年1年を振り返ってみると、マラソンでゴールが見えなくてリタイアしそうになりながら、あと少し、あと少しと走り続けてきたような感じだったと思う。息切れがしそうになりながら、それでもようやっと1日を送り、翌日になるとまた1日を送るという生活だった。

 そんな生活が楽しいはずもなく、仕事はとりあえずこなそうとするが、疲労がずっときつくて何とか仕事をこなしているという状態だったし、せいぜい1ヶ月に数回の投げ釣りが楽しみで、それだけを気持ちの支えにして日々を送っていたような気がする。
 
 今年1年で、自分は老いたと感じた。今までそんなに老いを感じたことがなかったのだが、老眼が進み、息切れがして、物忘れがひどくなりつつある1年で、そんな現実から目を背けたくもなった。このまま老いて、そのまま死ねばいいと思うが、生活のことを考えると安易にそんなことも言っていられない。
 
 果たして、今年1年で何が出来ただろう。これまで、1年ごとに何かが少しずつできるようになったように感じていたが、今年1年は、できるようになったことよりも、できなくなったことの方が多かったと思う。
 
20161227
 
Fujifilm X-E2 w/EBC Fujinon XF 14mm F2.8

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